テーマ:ワイン大好き!(30792)
カテゴリ:フランスワイン
今回はボルドーの赤。スペシャルなブドウを使っている割に価格的にはそこまでいかないというワインです。 クラレンドル・ルージュ2008。生産者のクラレンス・ディロン・ワインズは、グラーヴ、ペサック・レオニャンのシャトー・オー・ブリオン、その向かいのシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンを所有しています。クラレンス・ディロンがオー・ブリオンを取得したのが1935年。近代的なワイン作りを導入し品質向上に努め、その後1983年にはルクセンブルクのロベール殿下がCEOに就任されました。クラレンドルは、そんなロベール殿下が新たにリリースした、ボルドーワインをより手頃な価格で提供し、親しんでもらいたいというコンセプトのブランドです。 セパージュは、メルロ49%、カベルネ・ソーヴィニヨ ン32%、カベルネ・フラン17%、プティ・ヴェルド2%。価格は、写真のお店で5000円。 2008は特別仕様で、オー・ブリオンとラ・ミッションの畑のブドウのみを用いているそうです。通常はその他のエリアのブドウも使うためラベルは赤ではなく、価格も2000円台程度です。 色は黒いです。エッジにはガーネットもありますが、まだまだ濃さを感じます。 香りは、メルロー主体ながらも黒コショウっぽいスパイス感が感じられます。そこに、黒ベリーや赤ベリーなどのジャム、それに干し柿っぽさといったフルーツ感が加わり、さらに、ココアやチョコといった黒いニュアンスも。その他、樽っぽさとブドウ由来の要素が調和した木っぽさや、キノコっぽい感じもあったでしょうか。 味わいは、バランス型かつ繊細。強いて言えば果実味のインパクトが一番大きいですが、それも柔らかでかわいらしいもの。そこにしっとりした酸や程々のタンニンが寄り添うといった感じ。また、後口に掛けては旨みも少々。ボディはフルですが柔らかくしなやかで、ミディアムフルといってもいいほどでしょうか。口に含むとジワリと染み入るような印象でした。 今回は、食事とは合わせていませんが、穏やかなワインですし合わせるのは難しくなさそうです。 定番の牛肉なら、煮込みなどの濃いものもいいでしょうが、ローストビーフや赤身を楽しむステーキなど、肉の旨みに合わせてみたいですね。肉はあまり脂っこい物よりは程々のものがいいでしょうが、脂を落として食べられるなら和牛などの柔らかな質感のものもよさそうです。 その他、クリスマスにローストチキンと共に、なんてのもよさそうですし、おせちの根菜の煮物とかにも面白いかもしれません。肉巻きのゴボウとかいいかも。 まだ若さはありますが、穏やかでバランスがよく、現段階でも十分美味しく飲めるかなと思います。むしろ、グラスの中で長い時間置いていてもあまり香りの大きな変化などはありませんでしたから、20年熟成させるようなワインではないのかもしれません。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年12月14日 00時36分10秒
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