テーマ:ワイン大好き!(30789)
カテゴリ:ドイツワイン
既に終わったつもりだった帰省がらみのネタですが、一つすっかり忘れていました^^;地元の会社が輸入しているドイツワインの、特別ラベルのものです。 第九ワイン・ロゼ。生産者はSMW。モーゼル地区のワイナリーで、SMW=ザール・モーゼル・ヴィンツァーゼクトの名前の通りゼクトを多く生産していますが、勿論スティルワインも手がけています。同社のオーナーであるアドルフ・シュミット氏は、同地区の生産者協会の会長も務められた方で、現在は奥様と共に世界中で同社のワインのプロモーションを行われています。 セパージュは、シュペートブルグンダー100%。価格は2000円程度ですが、購入できるのは徳島県鳴門市のエルムンドくらいのものでしょう。エルムンドではSMWと協力関係にあり、同社のワインを中心に、幾つかのワインを自社輸入されている他、ヘレンベルガー・ホーフのワインも少し取り扱っていらっしゃいます。 色はややガーネット感も感じる、赤みのあるピンクです。この品種のロゼにはよくある感じですね。 香りも典型的なベリー満載のもの。ラズベリー、クランベリー、ストロベリー、それに、それらのドライフルーツといった要素をよく感じました。そこに、チェリーっぽさやピンクグレープフルーツ、ほんの少しのスイカっぽさ?といったものが加わります。その他、ミネラルもありますし、ピンクペッパー的なスパイス感も。ちょっと意外だったのが、軽くですが黒蜜的な濃いニュアンスも感じられたこと。 味わいはやや甘口くらいの印象。明るくシャープな酸がビシッと真ん中にあるのですが、その周りを柔らかな甘みが包み込んでいるといったバランスでした。渋み、タンニンのインパクトといったものはほぼ無し。ミネラル感もありますが、丸さや柔らかさを感じるライトボディな感じでした。 食事との相性は、白ワイン的な感じで間違いない印象。 シーフードサラダに合わせますと、サーモンや蛸といった具材にはバッチリはまります。サーモンとは、ワインの甘み甘みと魚の甘み、それに脂感がよく馴染みますし、タコとは意外と香りの相性がいいようで、ベリー感の中にある仄かな青さとタコの質感、香りがマッチする感じでした。 また、鶏肉にもいい感じ。油のキツイ調理法には向かないでしょうが、今回、焼き鳥と合わせたところ、塩味のモモや軟骨とでは、串の塩気+旨みにワインの果実味+酸がいい対比でした。その一方で、香りの面では鶏肉に違和感なく寄り添ってくれます。また、タレでも、今回頂いたのは甘みの少ない醤油感の強いタレだったのですが、鴨串をつまみますとタレ、鴨の滋味、ワインの香味とこれまたスッと馴染む感じで面白かったですね。 鳴門市は日本で初めてベートーヴェンの第九が演奏されたところということで、こういったラベルのワインが作られています。他に、白、赤とあり、何れも2000円程度と手ごろな価格。鳴門のお土産にも最適ですね。 ただ、ワインとしてのクオリティは決して侮るなかれ、といったところ。ドイツワインとしてのポイントはきっちり抑えられており、食事にもよく合ういいワインでした。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年02月03日 11時26分23秒
コメント(0) | コメントを書く
[ドイツワイン] カテゴリの最新記事
|
|