テーマ:ワイン大好き!(30789)
カテゴリ:スペインワイン
最近スペインが続いたので、今回もスペイン赤です。 ティエラ・セレナ・テンプラニーリョ・レセルバ2004。生産者アルティガ・フュステルは2002年に、ニューヨークでソムリエをしていたマルティ・ケール氏がペネデスに設立したボデガです。ただ、ブドウはペネデス以外の産地のものも使用しているようで、実際、本ワインのブドウもラ・マンチャのものになるそうです。ニューワールド的なマーケティングを導入しつつ、ワイン作りや会社の運営におい、てサスティナブルを意識するなど、極めてモダンな作り手と言えるでしょう。 セパージュはテンプラニーリョ85%、ガルナッチャ12%、カベルネ・ソーヴィニヨン3%。価格は、写真のお店で1026円。 色はガーネット。流石に熟成を感じます。透明度もしっかりありますね。 香りは、熟成を感じる土っぽさや、若干のカツオブシ感がありますが、それでも黒ベリーや赤ベリー、レーズンバター等フルーツのニュアンスもまだまだ元気。加えて、黒コショウや茶色いスパイス、それに少々の紅茶っぽさといったものも感じられました。 味わいは、流石に酸味中心の落ち着いたものになっています。しっとり、しかし明るさのある乳酸系の酸がパッと広がり、そのあとから穏やかで繊細な果実味が滲むように出てくるといった印象。また、後口に掛けては旨みも。ボディはライト。クリアーで、丸さがあります。酒質は柔らかく、エキス分もあまりありません。 食事との相性は、むしろ肉系より魚系の方が合わせやすいくらい。 香りの印象から、カツオのたたきを合わせましたが、問題なく行けます。ワインのフルーツ感がソースっぽい感じで馴染みますし、魚の旨みとワインの旨み、クリアーさがこちらもしっくり。ただ、ポン酢がたっぷりついているとワインが負け気味ですね。塩カツオでちょうどいいかもしれません。 また、同じ赤身ということでマグロもつまんでみましたが、トロにはちょっと弱いくらいかも。赤身で十分ですし、軽く漬けにして旨みを増やすとなお良さそうな印象でした。 手頃な価格で、こなれたワインを楽しめるという1本でした。冷静に考えて、この価格帯のワインで10年熟成していてまだフルーティさを感じられるというのは結構すごい事ですよね。スペインには、こういうワインが時々あって面白いなと感じています。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年02月11日 16時01分55秒
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