テーマ:ワイン大好き!(30789)
カテゴリ:泡モノ!
勿論今回もオーストリー。微発泡のロゼになります。 プローザ・ピノ・ノワール・ロゼ2012。生産者はマインクラング。こちらも、ノイジードラー湖の東側、ハンガリーとの国境に近いブルゲンラントのワイナリーです。このワイナリーの特徴はなんといっても自然派であること。現在、自然派大国となっているオーストリーのワイン作りですが、こちらは1990年代には有機栽培を、2003年にはビオディナミを実践している古参です。ブドウの他、小麦やリンゴ、さらに、最近では牧畜も始め混合農業を行い、ビオ用のプレパラートも自作していますが、一方で、酸化防止剤は無添加にはせずごく少量加えるなど、オーストリーらしいバランス型ではあります。 セパージュは、ピノ・ノワール100%。価格は、楽天内では写真のお店で3000円。 色は鮮やかで濃いルビーといった感じ。ロゼですがしっかり赤いですね。ただ、勿論透明度は高。 泡はまさに微発泡。ラベルにフリッツァンテと記載されていますが、まさにそんな感じ。細かめの泡でキメは結構細かいです。 香りは赤いフルーツ満載。チェリー、ラズベリー、クランベリー、イチゴといったニュアンスを中心に、アセロラやリンゴ、ピンクグレープフルーツといったものまで感じられたでしょうか。また、マラスキーノっぽさも少々。そこに、赤い花や洋ナシ、それに茶色いスパイスや軽い紅茶っぽさといったような要素が加わってきます。 味わいは、中辛口表記の通り果実味しっかり。ただ、トーンの低いものではなく、微発泡な事も相まって軽快さのある甘みです。また、酸のインパクトが結構あり、しっとり系ながら量が多く、後口にかけて存在感があります。味わいの印象をバランスのいいものにしてくれていますね。また、旨みや軽い渋みも感じられました。ボディはライト。丸く、まろやかさがありますが、クリアーな質感。 このワインが食事に合わないわけがありません。 赤い魚に合うのは分かり切っているな、ということで、あえて握り寿司を行ってみましたが、赤身、サーモンは勿論、アナゴにも、アナゴのコクやツメの甘みに合いますし、ブリやアジにも、魚の脂ワインの軽い渋みやコク、甘みに果実味が合いますし、脂感を微発泡がさっぱりさせてもくれます。 しかし、一番面白かったのはイクラの軍艦。イクラのしょうゆ漬けのコクのある味わいに、ワインの果実味と赤い香りがはまりますし他、海苔の香りや味わいに、ワインの香りが妙にはまっていて驚きました。その他、エビの甘さにもいいですし、鯛やイカとも喧嘩しません。 魚介との相性の良さで結構飲んでしまいましたが、肉系とも、焼き鳥やローストポークなど勿論OKでした。流石に、牛肉の赤ワイン煮とかには厳しいでしょうが、それでも喧嘩はしないでしょうね。 程よい果実味と明るい酸のフレッシュな味わい、豊かではっきりフルーティな香りと、飲んでいて楽しい、非常に快適なワインでした。 複雑なワインもいいですが、こういうワイン、個人的にはやっぱり好きですね。ただ、シンプルな中にもバランスの良さや完成度の高さがあり、よく飲んでみると決して侮れるワインではないのも確かかと思います。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年02月15日 15時40分03秒
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