テーマ:ワイン大好き!(30789)
カテゴリ:日本ワイン
先日の中国地方のワインの会のワイン、1本目は今回訪問させて頂きましたTETTAさんのシャルドネです。 シャルドネ2013。TETTAさんは、岡山県北、鳥取との県境に近い新見市の哲多町にあります。新見市には石灰土壌が多く、鍾乳洞の井倉洞があったり、昔から石灰業が主産業だったりします。その土壌を活かし、ブドウ栽培を行おうと第3セクターが設立され、それが紆余曲折を経て現在のTETTAへと至ります。3セクの頃は生食用ばかりでしたが、現在はTETTAで実際にワインが発売されているシャルドネ、メルロー、ベーリーAに加えて、ピノ・ノワールや様々な試験栽培品種等、醸造用品種が多く作られています。 シャルドネは、その中でも中心的な存在です。価格は、3240円でした。 色は薄い黄色。樽はかかっているはずですが、かなり薄く微かなレモンイエローといった程度。 香りは、非常に優しいもの。開けたては、酵母やミネラルの雰囲気が強めで、そこにレモンっぽさが加わるといった感じ。そのレモン感が徐々に存在感を増し、レモンピールやレモングラス的なニュアンスが感じられるようになりました。その他、フルーツではメロンや洋ナシっぽさがありますし、ミネラルも無くなるわけではありません。また、マジパンや白コショウ、そして遠くに軽いナッツのような要素も。 味わいも優しく繊細。ほんのりとした果実味にしっとりした酸が加わりますが、突出した要素は無くバランスのいい辛口です。後口にかけて旨みや微かな苦みもあったでしょうか。ボディはライトで、丸い印象ですがハリのある、クリアーな質感でした。 会では、1品目から3品目までのタイミングで飲みましたが、白和え、煮物、お造りとどれも悪くありませんがド嵌りする感じではありませんでした。強いて言えば、サワラのお造りとは、身のプリッとしつつも柔らかな質感と、ワインのクリアーさとハリ、そして穏やかな果実味が馴染むかなあといった感じ。 ただ、3品目の焼き物に添えられていた葉ワサビの煮物を合わせますと、葉ワサビ独特の爽やかな香りにワインのレモン感やハーブっぽさが見事に調和。さらに、味わいの面でも、葉ワサビの控え目な甘みと塩気に対し、ワインの果実味や酸、ボディの質感までもがよくマリアージュしました。 このワインには野菜が間違いない感じですね。他にも、今の季節良く出ている山菜系などもよさそうです。ただ、そこで敢えてコールドミートというのも面白いかもしれませんが。 例年、もっと樽感が強い印象で、TETTAの方も前飲んだ同じヴィンテージでもっと樽っぽかったというお話でしたが、今回のボトルはそれが全くと言っていいほどなく、極めてニュートラルで綺麗なワインでした。これが瓶熟するどうなっていくのかも興味深いところです。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年03月22日 00時24分37秒
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