テーマ:ワイン大好き!(30796)
カテゴリ:日本ワイン
先日行いました能登のワインの会のワイン、続いては原料は山梨産で醸造は能登というこちら。 甲州2013。生産者はハイディワイナリーです。能登半島西部、天領黒島に程近い丘の上にあります。設立は2011年春ということですからまだ4年目。ようやく今年、自社畑のブドウを用いたワインのリリースに至ったそうです。ということで、ワインの大半は買いブドウとなっており、山梨や神戸のものを使っているとのこと。今後は、自社畑の銘柄を増やしたいそうで、他にも、カフェのオープンや行く行くはオーヴェルジュをやってみたいとのことで、要注目なワイナリーの一つです。 セ・パージュは、山梨産甲州100%。価格はワイナリーで3148円でした。楽天内に取扱いは無いようですが、同ワイナリーの他のワインは少し見つかりました。 色はツヤ感たっぷりの濃い黄色。 香りは非常に特徴的。一番の印象としては、シェリーや、ウィスキー的な樽熟蒸留酒系のニュアンスが挙げられます。注いで直ぐなどはこれが支配的で、そこに茶色いスパイスやカラメルっぽさがほんのり加わります。樽の影響は間違いなくありますが、それが浮いた感じではなく「ワインの香り」として感じられたのは興味深かったです。その後、時間と共に当初から多少あった和柑橘系の要素やリンゴ的雰囲気、乾燥ハーブ、少々のウリっぽさといったような要素が出てきた他、バター感も感じられるようになりました。 味わいはしっかり辛口でバランス型です。果実味は繊細で大人しく、かといって酸が突出しているという訳でもありません。ただ、どちらかといえば、やや酸の印象が勝るかなといったところでしょうか。その酸はしっとりしたもので、旨味の伴う、まったりミネラルなミディアムライトの質感によく合ったものでした。後口にかけて、甲州らしい苦味も少々。 会では、面白いマリアージュを見つけられました。それが、一品目のひよこ豆のフライドポテト風で、カリッと香ばしい香りや豆のホクホク感、旨味に、ワインの香りや果実味、旨味がよく合いました。中でも、香りの相性は秀逸で、香ばしさと樽がらみの要素の親和性は素晴らしかったです。他にも、焼き物や揚げ物など色々と試せそうですね。 その他、メバル出汁のスープとは、スープの濃厚な旨味にワインの質感が馴染みつつ、果実味、酸味がよく映えますし、ホタテのグリエと合わせますと、今度はワインのフルーツ感や果実味が際立ち、ホタテの甘みと合わさって旨味に伸びが生まれました。 甲州のワインは色々と飲んできましたが、この香りはちょっと他には無いですね。一方で、味わいや質感が弱いということもないですし、樽甲州の一つとして結構異彩を放っているかなと。 先月訪問させて頂いた際購入させて頂きましたが、ワイナリーの方が、飲んだ人は面白いという、と勧めて下さいましたがなるほどというワインでした。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事を チェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年05月02日 13時05分49秒
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