ワインヲタ入門生のチラシの裏

今回はシャンパーニュです。個人的に好きなドゥ・スーザの、娘さんが手がけるブランドです。
ブリュット・メルヴェイユ。生産者ゾエミ・ドゥ・スーザは、レコルタン・マニピュランブームの最初期から注目され、今では人気生産者となったドゥ・スーザの別ブランドです。ドゥ・スーザは人気が出るに伴い、よその畑の委託栽培を請け負うようになり、そのブドウを自身で買い取り、ネゴシアンとしてシャンパーニュを作る事を思いつきゾエミ・ドゥ・ズーザを立ち上げました。コンセプトは、「女性らしさを感じる美しいシャンパーニュ」で、最高責任者はドゥ・スーザの当主エリック氏の長女であるシャルロット氏になります。
セパージュは、シャルドネ50%、ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ10%。価格は、写真のお店で5724円。

色はしっかりシャンパンゴールド。ツヤ感あります。
泡は、しっかり量がありつつも細かく、口当たり滑らかで期待が高まります。

香りはブリオッシュやバタークッキー、軽い蜜っぽさといったらしい要素に加え、蜜柑やグレープフルーツなどの柑橘の雰囲気が出ています。そこに、蜜入りリンゴやメロンといったフルーツ、白コショウや石灰的なミネラルのニュアンス、黄色い花、それに少々のヨードっぽさといったようなものも感じられました。

味わいは、旨みを伴うしっとりした、明るい酸と豊かな果実味のバランスの良さを感じるもの。果実味のインパクトがふわっと広がりつつもその中心には酸があり、後口にかけて果実味の印象が収まる中酸の印象はもう少し残り、御トータルとしての落ち着きを感じます。また、少々の苦味も。ボディはミディアムライトな感じで、丸く膨らみを感じます。

今回は、つまみなしで頂きましたが、泡の口当たりがよく、果実味とボディの印象も柔らかで、飲み飽きしませんでした。
何か合わせるなら、香ばしさのあるグジェールや、クリーミーなシャウルス、ブリア・サヴァラン辺りのチーズもいいでしょうし、果実味がありますのでチーズを用いたスイーツなどもよさそうです。
また、膨らみに合わせてブリなどの脂のある魚も面白そう。勿論、鶏肉などもいいでしょうが、酸のすっきり感や全体のバランス・柔らかさを感じますと、個人的には肉類より魚介を試したい感じです。

成程、どこかドゥ・スーザを感じるバランス感や果実味の出方だったように思います。ただ、よりしなやかさがあるように思われたのはこのブランドのコンセプト通りという所でしょうか。
価格もまだそこまで行っていませんし、中々狙い目なシャンパーニュかなと思いました。


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