テーマ:ワイン大好き!(30793)
カテゴリ:日本ワイン
先日のサントリー日本ワイン体験イベントのワイン、続いてはロゼです。 メルロー&カベルネ・ソーヴィニヨン・ロゼ2013。本ワインは、メルローとカベルネ・ソーヴィニヨン(と実はカベルネ・フランも)のセニエ果汁を、それぞれ樽醗酵させアッサンブラージュしたというワインです。登美の丘ワイナリーの渡辺ワイナリー長がフランスにいらっしゃられた際、現地のワイナリーが行っていたロゼの作り方だそうで、是非自社ワイナリーでもやってみたいとお考えになり、それを現実にされたものなのだとか。2013年は赤系品種にとっていい年となったそうです。 セパージュは、メルロー65%、カベルネ・ソーヴィニヨン22%、カベルネ・フラン13%。価格は、こちらでは3045円。 色は赤みしっかりの中に若干のオレンジも見えるようなしっかりしたバラ色です。 香りは樽発酵の影響を感じるクリームや木のニュアンスがありつつも、非常にフルーティ。ラズベリー、クランベリー、イチゴといった赤ベリーの要素を中心に、イチジクないしドライイチジク、ベリーでももう少し青いブルーベリー的な雰囲気、モモ、それに微かな柿のような雰囲気も。さらに、赤い花や若干の紅茶っぽさも感じられたでしょうか。 味わいは、フルーティさもありますがきっちり辛口。果実味の印象がふわっと広がるも、直ぐに明るい、小さな赤い果実的な酸がグッと出てきます。トーンも高めながら程々で、いわゆる「キュートな酸」というやつかなと。後口にかけては少々の渋味のようなものもあったでしょうか。ボディはライトで、クリアーで清潔な印象。ただ、ハリのある質感で、収斂味や少々のミネラル感も感じられ快適な口当たりです。 会では、最も多くのお料理に合ったワインだったかなと。 先ずは前菜のアワビの山椒煮。アワビの歯ごたえある食感に、ワインのパリッとしたクリアーさや収斂味がよく馴染みますし、味わいでも、甘辛系の味わいですのでワインのフルーティさがよく映えました。また、香りのベリー感がアワビの香りに意外に嵌るのも面白かったです。 また、鯨うねす沢煮にもいい感じ。深み、滋味、そして鯨の脂とコクのあるお椀に対し白だと少し弱かったのですが、このワインの果実味や味わいの厚みはいい感じでした。 カツオのたたきには間違いないですね。こちらも、やはりカツオの食感、口当たりに対するワインの質感の相性の良さがありましたし、魚のしっかりした、しかし脂っこくない綺麗な旨みに対し、ワインの綺麗な味わいがぴったり寄り添います。 鯛の薄造りに対しては、アンキモソースを合わせることで旨みがグッと引き立つ感じ。加えて、海老芋のホクホク感ねっとり感、そこに加わる酒盗ソースの強いうまみに対しても負けず香りと果実味の華やかさを加えてくれますし、焼きサバ棒寿司にさえ香りや酸がよく馴染みました。 単体でもよし、マリアージュしてもよしと、正直今回の4種の中で1番印象に残ったワインだったりします。価格的には3000円というレンジにはなりますが、この汎用性、満足感を考えれば至極妥当な価格帯かなと。 ロゼワイン、結構いろいろ飲んではいますが、その中でも記憶しておくべき1本だったと思います。 楽天内にも同一ヴィンテージがあります。こちらは2999円で、ギリギリ3000円切ってますね^^; にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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