テーマ:旅のあれこれ(10263)
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岡山は海の幸山の幸に恵まれた土地で、様々な食材がありますが、ずっと気になっていたものに銀沫というヤマノイモがあります。
津山とTETTAでお馴染み新見の間くらいにあり、蒜山へのバスも出ている勝山という地域の特産品で、全国でも勝山を含め2か所ほどでしか生産されていないという貴重なものです。 秋から初春にかけてシーズンとなるのですが、岡山市内には出回っていないのか見かけることさえ全くありませんでした。産直系のお店なども行ってはみたのですが…。 なら、勝山へ行って味わうしかない!ということで、先日勝山までちょっと足を延ばしてきました。今は青春18きっぷシーズンですが、岡山周辺だけでしたら岡山・尾道おでかけパスというJR在来線の乗り放題パスがありますので、案外安く、そして、岡山から津山までは快速電車があったりしますので、意外と早く到着できました。 勝山駅周辺の飲食店では、シーズンが来ると銀沫のメニューを出しているそうで、駅に隣接しているお蕎麦屋さんなどでも頂けるのですが、今回は女性杜氏で話題にもなりました勝山の酒蔵「辻本店」さんが蔵の前で営んでいる「西蔵」へお邪魔しました。勿論、食後にお酒の試飲にお邪魔するためです^^ なお、銀沫を提供してくださっている飲食店のマップはこちら。トロログラタンなんかをされているお店もあるようで興味深いところ。 さて、こちらが西蔵さんの銀沫ランチです。旨みのあるご飯に、出汁で延ばされた銀沫(ご飯の左のものです)をかけて頂きます。かなりしっかり延ばしてくれていますので、イモの旨みと出汁の旨みをご飯と共に楽しめるといった感じ。イモの香りや味は繊細ですね。手前の黒いものは麹味噌。とろろご飯に乗せますと塩味とコクが加わりいい感じです。 これに、炊き合わせや名物のサバ寿司がついて1620円也。酒蔵レストランですから勿論お酒も頂けますし、満足感ありました。 西蔵はその名の通り蔵を改装したレストランです。勝山の街並み保存地区の外れにあり、町との調和が素晴らしいですよ。 店内はレトロな雰囲気。ですが天井はものすごく高いです。 さて、ランチの後は酒蔵で試飲です^^。こちらでは、新しいお酒を蔵内のカウンターで試飲させて頂けるのですが、その奥の貯蔵庫のところで、古酒の試飲も出来ます。新しいものは無料!なのですが、古酒の方は有料。それでも、1本5000円くらいするものでも200円で頂けますからこれを見逃す手はありません。 こちらは21BYのもの。瓶熟という事で、大変綺麗な状態。色もほんのり黄色さがあるかな、といった程度で水の如し、といいますか、程よい甘みにクリアーな口当たり、そしてスーっと体に染み入るような飲み口で、静謐な世界観を感じます。 他に、大吟醸も。こちらは18BYです。21BYのものと比べますと、つくりの違いは勿論ありますがよりクリアーな感じ。日本酒度が21より少し高いのも相まって、清潔で少し緊張感のある、そして透明な飲み口だったかなと。 年に1回くらいですが、お邪魔させて頂いています。今回も非常にいい経験が出来ました。 さて、折角ですから銀沫をお土産に。家で早速摩り下ろしてみましたが…西蔵さんのとろろがいかによく延ばしてくれていたかがわかりました。このとろろはもはや餅です。つきたての餅のような弾力・粘りだとお考えください。箸で持ち上げれば、とろろ全部がそのままごそっと持ち上がります。また、何もつけず、延ばさず、そのまま食べてみますと非常に甘い。それこそ、餅に負けないくらいの甘みがあります。このイモは凄いです。特産品として、是非これからも大切にしていってほしいと思いますし、これを食べに・買いに、また勝山へ行かねばという気にもなりました。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年12月22日 23時38分51秒
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