テーマ:ワイン大好き!(30789)
カテゴリ:フランスワイン
今回はブルゴーニュの赤。コート・ドール南部のサヴィニー・レ・ボーヌのブドウを用いたものになります。 サヴィニー・レ・ボーヌ・レ・ラヴィエール2006。生産者はカトリーヌ・エ・クロード・マレシャル。ドメーヌ自体は、ブリニィ・レ・ボーヌという小さな村にあるそうです。ワイン作りを行っているのはクロードとカトリーヌの夫妻で、クロード氏は生産者の家系に育ちました。そのため昔から見てきている作り方を行い、瓶詰の際もノンフィルター。その後、平均24か月静かに置いておき自然に澱下げをするのだとか。いわゆる「マキコレ」ワインの一つです。 セパージュは勿論ピノ・ノワール100%。レ・ラヴィエールはペルナン・ヴェルジュレス側にある1級畑だそう。価格は5000円程度ですが、楽天内にはありません。 色は少しガーネットも見えるルビー。透明度は極めて高いです。 香りは、ラズベリーやイチゴといった赤ベリー、それらのジャム、さらにチェリーやチェリーリキュールといった赤いニュアンスが出ていますが、そこはやはりボーヌ、プラムっぽさやイチジクといった濃いニュアンスも出ています。また、柿や干し柿のような雰囲気や、洋酒ケーキっぽさも。また、軽いオイリーさないしなめし革、黒蜜、カラメル、トースト、そしてローズマリーやタイムなどのハーブ、赤い花、微かなクリームっぽさ等甘さ基調ながら複雑さもあります。 味わいは繊細なバランス型。最初の印象には、ふわっと果実味が来ますがそこにしっとり系ながら明るい酸がすぐに入って来ます。渋みは意外としっかりあり、後口にかけてキュッと締まった印象。舌触りにタンニンの触感も少しあったでしょうか。ボディはライト。非常にクリアーでなめらかな印象を受け、石清水系の雰囲気。 香りは華やかながら飲み口は優しいワインですが、そこはやはりボーヌのピノ、ジビエ系にも行けます。 実は、ラトリエあべさんで鹿肉のソーセージと鹿やイノシシ、鳩といったジビエに阿波ポークやフォアグラを加えたパテを入手しており、それに合わせようと選んだワインでしたが、いい相性でした。 ソーセージとは、鹿肉の脂の少ない、しかし旨みのしっかりした味わいに、ワインのしなやかさや繊細さの奥にある鉄っぽさや旨みがよく合いますし、パテとは、こちらも脂っ気は大人しく、旨み重視に作られていますので、やはりワインの質感や旨み同士の引き合いが見られました。 また、やはりというべきかお寿司もいいつまみになり、マグロとはその滋味とワインの旨みは、アナゴとは、その脂にワインのタンニンが、そしてツメにワインの香りや果実味がよく馴染みました。 販売店の方曰く(実は徳島にマキコレを買えるお店があります)、このワインは若いうちは若いなりの、熟成すればそれに見合った美味しさがあり、いつ飲んでも美味しいとの事でしたが、成程、2006という良い年のワインながら決してガチガチという事は無くむしろ華やかで優しくとっつきやすい、しかし、それでいてまだ熟成可能性も感じさせるようなワインでした。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年01月13日 23時48分23秒
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