テーマ:ワイン大好き!(30789)
カテゴリ:日本ワイン
今回はお節に合わせて新年に頂いたワインです。日本のシャルドネになります。 シャルドネ2013。生産者はドメーヌ・ミエ・イケノです。モンペリエ大学で醸造の資格を取られ、その後フランスでワイン作りをされた池野美映さんが、2007年に、山梨県の小淵沢、八ヶ岳山麓の標高750mのところでブドウ栽培を開始、その後、2011年にドメーヌを設立されました。畑に猫の足跡がたくさんあったことからレ・パ・デュ・シャ=猫の足跡という名前を畑と会社につけ、日本では初という、醸造時に重力に逆らわず、果汁を1階から醸造の工程に従い順に下の階へ送るグラヴィティ・フローでの醸造を行っています。星野リゾートグループのリゾナーレ八ヶ岳との提携でも有名でしょうか。 価格は5400円でした。楽天内には無く、ワイナリーページでも完売のようです。 色は黄色。麦わら系の、そこまで濃くはないものの、薄い!という感じでもないですね。 香りは青リンゴや和梨、ミカンやレモンといった柑橘、それに黄桃やアンズなど、フルーティさを感じます。そこに、微かなヨードっぽさやベッコウアメのようなニュアンスが加わる感じ。また、バターや軽いナッツ、木、少々のホイップクリームっぽさも。その他、白い花や黄色い花、タイムなどのハーブ的な要素も感じられ、時間と共にフルーティさの面ではちょっとパイナップル的なそれも出てきたでしょうか。 味わいは酸の印象がしっかりありますが、果実味もあってフルーティでバランスの良さを感じます。明るい酸がパッと出て、そこに柔らかな果実味がふわっと広がりますね。後口にかけては少々の苦味も。ボディはミディアムで、滑らかさがありますが、収斂味やミネラル感があり、ハリと骨格を感じます。 お節料理との相性は良好でした。 アワビの煮つけとは、アワビの食感がワインの質感に、煮つけられた甘みを伴う旨みはワインの果実味と膨らみに、それぞれよく合いましたし、香りの面でもフルーティさがよく馴染みました。 その他、鮭の焼き物や黒豆、それにイクラや数の子とも臭みなど出ず、ワインと料理どちらかが消えることもなく、いいつまみになってくれましたし、今回のお節には鱧団子があったのですが、鱧の強い旨みや香りにも、ワインの果実味と酸、そしてちょっとあるヨードっぽさやミネラリーさが嵌りました。 加えて、煮しめはどれもよく、シイタケ、タケノコ、レンコン、サトイモなど食感、香り(特にイモやレンコンの土っぽさは馴染みます)がいいのは勿論、そもそもダシとの相性の良さを感じさせてくれるものでした。 評判のワイナリーのワインでようやく頂けましたが、香りの要素の豊富さは勿論、果実味と酸のバランス、それに対応するボディの質感と、成程噂にたがわぬ完成度でした。 今回のような日本食にもいいでしょうし、しっかりしたフレンチにだって十分合わせられそうな雰囲気です。こちらのワインは他にピノ・ノワールやメルロー、それに、月香というナイトハーヴェストのシャルドネもあるようで、またリリースされたら試してみたいものです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年01月15日 23時46分54秒
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