ワインヲタ入門生のチラシの裏

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さて、ここからは先日のコスパワイン会スパークリング編のワインです。先ずは、山梨のこちらから。
祝2014。生産者はドメーヌ・オヤマダ。ルミエールにいた小山田さんが独立され始められました。ただ、醸造を行っているのはペイザナ農業組合法人・中原ワイナリー。これは、山梨市や笛吹市といったエリアで、農地の継承と農業従事者の育成・雇用を目的として立ち上がったプロジェクトで、中原ワイナリーはそのプロジェクトの一環として作られた共同醸造所です。祝とはおめでたい名前ですが、地名です。特徴的なのは、瓶内二次発酵ですがティラージュの際に酵母を添加していない事。栓は王冠です。
セパージュは、デラウエア85%、プチ・マンサンと甲州が残りの15%だそうです。価格は、2300円程度ですが楽天内では既に完売のようです。

色は薄い黄色の中でも薄い方の黄色、といった感じでしょうか。
泡はきめ細かく量が多いですが、勢いは程々。微発泡は言い過ぎかもしれませんが、穏やかです。

香りは流石にデラウエラらしいニュアンスがよく出ています。しかし、黄色い花やレモンやオレンジの皮っぽさ等プチ・マンサン的な雰囲気も感じられたかなと。その他、メロンなどのウリ系、蜜、洋ナシ、ハーブ、それに少々の酵母っぽさや火打石系の要素といったものも感じられました。

味わいは柔らかな果実味がふわりと広がります。また、それがスーッと消え、穏やかな感じ。酸も果実味に似合った優しいもので、しっとりじんわりと、果実味と共に広がります。また、それは旨みやミネラル感を伴うものとなっています。ボディはライト。クリアーでパリッとした印象の質感で、泡も相まってビール的でした。

会では、パルメジャーノや生ハムの塩気や旨みがいいつまみになりました。ただ、合わない、というものは無く、フードフレンドリーなワインなのは間違いなさそうです。
個人的には、和食のコースに合わせて、お造りや椀物などとの相性を色々見てみたいところ。また、サバ寿司など青魚系と合わせるとどうなるのかも気になるところです。手堅くいくなら、これからの季節的なことも考えますと天ぷらには間違いないでしょうね。コシアブラやフキノトウなど、香りのいい山菜とも試したいですね。

フルーティな香り、優しい果実味の辛口な味わい、ミネラル感のある飲み口と泡と、本当にスイスイ飲めてしまうワインでした。今回の様に、ワイン会のスターターとしても間違いないですし、夏場などによく冷やして楽しむのにも最適でしょう。個人的には５～６月辺りに鮎と一緒に、なんてのもいいかなと。


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