テーマ:ワイン大好き!(30785)
カテゴリ:日本ワイン
さて、投稿が前後しましたが今回と次回は先日のサントリーさんの日本ワイン食事会のワインです。今回は甲州。 登美の丘・甲州2014。生産者は勿論サントリー登美の丘ワイナリー。登美の丘シリーズは1994年からリリースされています。自社畑のブドウ100%で、その年の土地、風土、ブドウの個性や特徴を素直に表す、といった事をコンセプトにしています。2014年は、夏場の日照量の少なさが記憶に新しいところですが、10月の収穫期に台風まで来てかなり難しい年になったようです。それでも、9月にはよい昼夜の寒暖差と日照量があり、甲州については収穫を普段より遅い11月頭まで先延ばすことでよいものを収穫できたようです。 甲州100%ですが、樽熟成のものが58%、タンク熟成のものが42%という比率になる他、シュール・リーも実践しています。価格は、楽天内では3369円。 色は薄い黄色。よくある若い白ワインの感じではあります。 香りは樽由来の木の感じやナッツ、クリームっぽさといったものが出ていますが、、白い花や酵母、バナナっぽさといったシュール・リー甲州らしさ、それにミカンや柚子、スダチ、ライムっぽさといった柑橘のニュアンス、リンゴやモモ(これは白桃っぽい感じでした)といったフルーティさときっちり馴染んでいます。 味わいは、アタックには温かみのある果実味がふんわり広がりますが、そこに強く、シャープな酸が出て来ます。クリアーなライトボディながら、目の詰まった、しなやかさのあるボディの質感やミネラル感と相まって、割と力を感じるワインだなという印象でした。また、旨みも豊富ですし、後口にかけて軽い苦みもあったでしょうか。また、余韻にかけては、ちょっと蜜っぽさも。 会の食事とは、大体合うが爆発的なマリアージュという感じでもなかったでしょうか。ただ、ホタテのバター焼きの甘さと食感に、ワインの果実味や酸、それに強さのある質感がよく嵌っている感じはありましたし、写真に撮り忘れているのですが、ステーキの前に出てきた野菜サラダのみずみずしい甘さとも中々馴染んでくれたかなと。 また、シャルドネほどではなかったかなと思いますが、メインのステーキも、煮切りタレを付けますと中々の相性だったかなと。脂のインパクトを抑えながら、旨みを引き出す感じでした。 樽感はありますが、そこはやはり甲州、素材の甘みとの相性はよさそうです。牡蠣なんかとも合わせてみたいところ。 甲州も最近は色々なスタイルのものが存在しますが、こちらは樽+シュール・リーという、ある種王道的な作りで、香りや味わいもそれらしいものだったかなと。 ただ、昔あったような樽香プンプンといった感じではなく、あくまで甲州の香りとの調和を意識したものとなっていますし、味わいもしっかりしており、その辺はやっぱりよく出来ているなあという印象でした。
にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年03月12日 22時43分34秒
コメント(0) | コメントを書く
[日本ワイン] カテゴリの最新記事
|
|