テーマ:ワイン大好き!(30797)
カテゴリ:日本ワイン
3月のコスパワイン会のワイン、今回は実は自分でも初めてだったさぬきワイナリーのワインです。 ランブル2013。生産者はさぬきワイナリー。その名の通り、香川県のワイナリーで、県東部の志度から近い、大串半島の大串自然公園内という場所にあります。第3セクターで、株式会社さぬき市SA公社という所が経営母体となっており、他に風光明媚な津田の松原の近くのサービスエリアの運営なども行っているそうです。当初は3セクワイナリーの多分に漏れない状況で、2006年ごろからは赤字続きだったそうですが、そのころに香川大学農学部と共同開発した独自品種のワインなどを手掛け初め、段々と状況も変わって来たようです。 セパージュは、なんとランブルスコ100%。開業当初に幾つか植えた欧州系品種の中で、最も香川県の環境に適応したのだそう。価格は、楽天内では写真のお店で1944円ですが既に完売。この会で使った分が最後の1本だったようです…。 色は結構黒いです。また、全体からエッジにかけて紫感も見えます。ただ、透明度0というようなものでもありません。 香りは開けたては土っぽさや土埃的なニュアンスがあったのが印象的で、そこにブルーベリーや黒蜜のような雰囲気が加わり、余韻にかけて赤ベリーを感じさせるといった感じ。それが、時間と共に赤ベリーやベリーのジャム、チェリー、軽いカシス、ドライイチジクなどのドライフルーツといったような要素が出てきます。ブルーベリーや土っぽさは弱まるも無くなるわけではなく、さらにスミレ的な香りも。 味わいは、ランブルスコと言いますと微発泡甘口、というイメージが強いですが、こちらはきっちり辛口。開けたては割とドライな印象で、酸と旨みが軸といった所。それが、やはり時間経過で変化し、果実味が膨らみ、グッと前に出てきます。タンニンは意外とあり、アタックの段階からある程度渋みを感じました。ボディは、やはり日本らしいライトでなめらかなものです。 会で頂いた様々なハムとは、このワインが一番相性が良かったかもしれません。モルタデッラの旨みや香りにもワインの柔らかな果実味と旨み、それに土系を軸に香りの相性もいいですし、他に生ハムとも赤身の部分の旨みは勿論、脂の部分ともある程度ある渋みがよく馴染んでくれました。 このワイン、ハムをつまみながら結構じっくり楽しめるタイプだったりしそうです。ただ、他にもトマト系との相性なども期待できそうで、ピザやパスタなどイタリアン系とは色々試してみたいですね。勿論、和食にも良さそうで、香川のアナゴなんかもいいでしょうし、しょうゆ豆をつまむのも面白いかも。 四国出身者としては、四国のワイナリーってどうなのかなと思っていましたが、このワインはワインとしてもきっちり出来ており、かつ、ランブルスコという他の国内産地ではあまり見かけない品種のワインだったりと、非常に嬉しい驚きをくれました。流石、楽天内でも日本ワインのにお強いふじまつさんが扱っていただけの事はあります。 楽天内にはもうありませんが、ワイナリーではまだ買えるようですし、何より岡山からはそう遠くないので是非一度見学にお邪魔させて頂きたいところです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年12月28日 00時32分41秒
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