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岡山には流石雄町発祥の地というべきかいくつもの酒蔵があります。また、ワイナリーもありますし、ワイン造りを志す人は結構増えてきているようです。
そんな、岡山のお酒やワインを、地元の人がもっと知って、もっと楽しもうと、19日日曜日に表題のイベントが岡山後楽園の鶴鳴館で開催されました。 こちらが鶴鳴館。普段は公開されていませんが、イベントなどで借りることができます。 今回は、酒蔵が5つ、ワイン生産者が5つの計10社がそれぞれ2~4種類のアイテムを持ってきていました。こちらは浅口市寄島(牡蠣の有名な地域です)の嘉美心酒造のブース。備中流大吟醸を頂きましたが、クリアーでキレイな口当たりと、辛口ですが14度という度数のおかげで飲みやすい味わいが印象的でした。 こちらはサッポロワイン岡山ワイナリーとひるぜんワイン。 サッポロさんではマスカット・オブ・アレキサンドリアの甘口を、ひるぜんさんでは白仕込山葡萄ロゼを頂きました。マスカットは、品種の香りを活かしたフルーティな甘口。白仕込ロゼは、ヤマブドウを白ワインの要領で醸造したワインで、リストではやや甘口表記になっていましたがほぼ辛口と言っていい味わいです。ヤマブドウのベリー感がよく感じられ、一方でワイルドな雰囲気は抑えられたワインです。 上記白仕込ロゼと相性が良かったのがこのアジの押し寿司。今回は、フードブースに和食の料理人さんとイタリアンのシェフがいらっしゃり、和洋両方のフードを楽しめました。 シャリに、シソ的な香りのいい葉物とタクアンが混ぜ込まれていたこともあってか、ワインのフルーティな味わいとよく馴染みましたし、ベリーのニュアンスとアジの相性も想像以上に良好。 また、是里ワインのリースリング もアジの押し寿司とよく合います。ブラインドで飲んでリースリングとは当てられない、むしろ甲州かなと思うようなワインですが、その旨みや酵母感の奥にあるフルーティさが、寿司のシャリとアジの一体感のある味わいにすっと馴染んでくれました。 また、この写真のリースリングの右隣2本のワインは岡山市北区御津にあるくぼ観光農園のブドウを是里ワインで醸造したもの。やや甘口のマスカット・オブ・アレキサンドリアと辛口のマスカット・ベーリーAの2種類がありましたが…これが中々の掘出し物。 アレキの方は、サッポロ産のものと似たような作りですがもう少し甘さは控え目。香りもよく出ていますし、ボディはライトですがエキス分があり、酸は大人しいもののモスカテルのワインともいい勝負できるんじゃないかなと。 ベーリーAの方はちょっと驚きで、カラメル的な香ばしいニュアンスがあり、ベーリーA特有のフォクシー感は控え目。パストゥグランのような雰囲気だったでしょうか。 ここのワイン、いつかワイン会で使ってみたいところです。 こちらはイタリアンシェフ謹製のリエット。肉の繊維がしっかり感じられる、旨みの強い一品でした。 ワインとの相性もよく、今回写真撮れていないのですが、ふなおワイナリーの辛口マスカットワインにも面白い感じでした。 ただ、個人的には日本酒との組み合わせが面白く、これまたブースの写真が撮れていないのですが、落酒造の大正の鶴・純米吟醸中取りの吟醸らしい透明感の中にまろやかな旨みのある味わいや、三光正宗の純米吟醸の吟醸酒ながらやわらかふくよかに拡がる旨み、萬歳酒造の木の香という、その名の通り杉樽に入れてその香りを付けたというお酒の、ふわっと香る木のニュアンスや本醸造ならではのアタック感によく合いました。 特に、木の香は面白いもので、上記アジのお寿司に合わせるとちょっと臭みが出てしまいます。魚よりお肉の方が合わせやすいお酒でしょうね。 あと、トーストしたバケットが添えられていたのですが、上記大正の鶴はなんとそのバケットによく合ったり。香ばしさと噛んだ時に感じられる旨み甘味が、お酒の香りや旨みに馴染むようでした。 ただ、今回のマリアージュ大賞は平喜酒造の純米原酒ミルキークイーン濁りとチーズでしょう。 ミルキークイーンはもち米の一種だそうで、それをにごり酒にしたというもの。日本酒度マイナス21ということで物凄い甘口なのかなと思いきやそうでもなく、甘酒にはなっていない、あくまでも「日本酒」の範疇に収まっていました。口当たりも、割とさらっとしています。 ただ、そうはいってもやはりクリーミーでまろやか、その原料米の名の通りミルキーな味わいとなっており、これがチーズのクリーミーさ、まろやかさにバッチリ。ハード系などよりも白カビ系やウォッシュ等の方が面白そうです。 様々なワインや日本酒を頂け、飲み比べが出来たのは勿論、今まで知らなかった面白いアイテムにも出会えました。また、フードブースがしっかりしているので、マリアージュをあれこれ楽しむことまでできたのは非常に良かったです。 中々準備には難しいところがあったようですが、地元の酒文化に親しめる非常にいい機会になりますし、次回があれば嬉しい限りです。 雨の後楽園も風情があります。 イベントの後は、フロマジュリー・ピノさんでワインやらパスタやら頂いた後、さらに、ずっと行けていなかった、フレンチのお店、ラ・ボンヌ・フランケットさんへ。 今回のイベントの主催者である岡山ワイン協会が毎月行っているワイン試飲会でお会いさせて頂いたご夫婦のお店です。もうオープンされて半年以上になりますが、今回ようやくお邪魔させて頂きました^^; こちらはタルティーヌ。白ワインと頂きまして、それも良かったですが、大正の鶴があったら更にいい相性だったかも^^ 他に、オムレツと鱧のフライを頂きましたがどれも素晴らしいお味。オムレツはシンプルに卵のみ、トロトロなタイプですが卵の旨みを存分に味わえますし、鱧のフライは、正直今まで食べた鱧の揚げ物の中では一番だったかも。衣の味に負けがちな鱧の食感や旨みをきっちり感じられますし、その衣の食感や味わいが鱧に本当によく馴染んでおり、鱧をフライにする必然性を感じさせてくれました。 カウンター主体で気軽にお邪魔できるお店ですが、これだけのお料理が頂けるというのはうれしいところ。また是非お邪魔させて頂きたいものです。 充実の日曜日となりました! にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年06月20日 20時16分00秒
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