テーマ:ワイン大好き!(30800)
カテゴリ:日本ワイン
さて、今回からは先日のソーヴィニヨン・ブランの飲み比べ会のワインです。先ずは日本ワインから。 マリコ・ヴィンヤード・ソーヴィニヨン・ブラン2014。生産者はシャトー・メルシャンです。1999年に高品質なワインを自社畑のブドウで作るというプロジェクトを立ち上げ、4年かけて良い土地を探し、遂に辿り着いたのが長野県の上田市丸子。日照量が多く降雨量が少ない、しかし、標高が650m以上と高地に有り、千曲川からの冷涼な風もある、というブドウ作りにとって非常に良い場所となっています。シャトー・メルシャンは、そこでソーヴィニヨン・ブランに加えシャルドネやメルローといった欧州系ブドウを栽培しています。 価格は、楽天内でもお店によって結構マチマチですが、今回は先日の日本ワインMATSURI祭で都内へ行った際に2800円程度で入手。 色は青みがかった薄い黄色。樽無しですし、典型的なこの手のワインの色合いかなと。 香りはやはり柑橘のニュアンスはよく出ています。グレープフルーツやライムといった洋なものも見えますが、むしろカボスやスダチ、柚子、文旦、ミカンといった和柑橘の印象の方が強いですね。また、ハーブっぽさも相まってか、緑柑橘の雰囲気出ています。ただ、一方でパッションフルーツ的な要素も。その他、白い花やミネラル、それに白や緑のコショウないし、遠くに山椒のような気配もあったでしょうか。 味わいは日本ワインらしい繊細なものながらも、流石に結構しっかり乗っています。アタックとしては果実味がメインで、それにやや遅れつつも拮抗するレベルの明るい酸がスッと出てきます。また、その奥には旨みもしっかり。基本、クリアーなライトボディですが、ミネラル感がありつつ、ライトなりのエキス分、密度といったものが感じられ、しなやかさやまったり感も感じられます。 会では、1番に飲みましたが、野菜のお皿との相性は抜群。個人的には、このワインとトマトのムースとの組み合わせは今回のベストマリアージュと言ってもいいくらいです。 トマトの旨みや甘味、酸味に対し、ワインの各要素がぴったり馴染んでいますし、ムースになっていることによるクリーミーさに対し、ワインの質感がいい対比になってもいます。しかし、なんといっても嵌るのは香りで、トマトの青い雰囲気に対し、ワインの緑柑橘のニュアンスや、山椒?的な爽やかなスパイスの要素ががっちり組み合います。 この品種と言いますと魚介や白い肉に合わせることを思いがちでしたが、野菜との相性も非常にいいですね。 また、魚のお皿とも少し合わせてみましたが、そちらも当然OK。次のニュージーランドですと少し生臭みの出たシャコなどにも問題なく寄り添ってくれます。この辺は日本ワインの強みでしょうか。 マリコ・ヴィンヤードのソーヴィニヨン・ブランは、リリース直後からちょくちょく飲んではいました。リリース直後はその香りや味わいに驚き感動しまして、その後しばらくして少しあっさりしたかなという時期もありましたが、今ヴィンテージは味も乗っていて香りも強く、非常に好印象でした。この時期に冷やして飲んで美味しい、ただ、合わせる食事はちょっといいフレンチやイタリアン、和食でもいける、そんなワインかなと思います。 京都でのふじまつ大試飲会の際、メルシャンの方から、マリコ・ヴィンヤードのワインの味わいはようやく落ち着いてきた、というようなお話を伺いましたが、成程、いよいよこれからがこの畑の本番なのかもしれませんね。
こちらのお店では2700円。値打ちは十分にあるかと思います。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年06月23日 23時23分34秒
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