テーマ:ワイン大好き!(30800)
カテゴリ:フランスワイン
まだまだ続くソーヴィニヨン・ブランの飲み比べ会のワイン、今回はサンセールの1種類目。 サンセール・コント・ラフォン2014。生産者はドゥ・ラドゥセット。ブルゴーニュのコント・ラフォンとは関係無いそうです。プイィ・フュメの作り手として知られる、200年以上の歴史を持つ男爵家のワイナリーで、近年は樽による醸造は行わず、ソーヴィニヨン・ブランの香りを前に出す作りを行っています。このワインは、そんな作り手がプイィ・フュメの対岸に当たるサンセールの畑のブドウから作るワインです。コント・ラフォンとは、「ラフォンの物語」といった感じの言葉で、ラドゥセットの先祖で現在の同家の所有する畑を取得したラフォン男爵に因んだネーミングなのだそう。 価格は、楽天内では写真のお店で4406円。お店のページは2013ヴィンテージ表記ですが、現在14に切り替わっています。 色は明るい黄色。レモネード的な色合いでしょうか。 香りもレモンやグレープフルーツといった、薄い黄色の柑橘のニュアンスがよく出ています。そこに、少々のライムやスイーティなどの緑の柑橘の雰囲気が加わります。その他、軽い石灰などのミネラルやハーブが感じられ、さらに、遠くには青リンゴなど、南国フルーツには至らないものの、柑橘よりは甘みを感じるフルーツっぽさもあったでしょうか。 味わいは意外とフルーティで、果実味のインパクトはあります。勿論、あくまでもフランスらしい柔らかいものではありますが。酸は明るくフレッシュさを感じさせるもの。果実味の後にピッと入ります。ボディはハリのあるライトといったところですが、柔らかさ・たおやかさを感じる、エレガントな質感なのは流石。 会では、魚のメインのところで飲みましたが相性は上々。 金目鯛の旨みにワインの果実味やが合いますし、果実の奥にあった旨みを引き出してもくれます。ソースとは、そこまで引き合う、という程ではありませんが喧嘩することなく旨み・塩気にミネラル感や果実味が対比を見せるといった所。それら異常に好印象だったのは質感で、白身魚特有のプリッとハリのある食感に、ワインのしなやかなさとハリがよく馴染む印象を受けました。 果実味もありますし、鶏肉などにもいいでしょうが、このワインはやはり魚介と合わせたいかなという印象です。貝類などにも面白いかも。 いわゆる「ピピ・ド・シャ」の香りは感じられませんでしたが、それ以外はサンセールらしさのあるワインだったのではないかなと思います。ただ、構成力を感じる質感やある程度存在感のある果実味、それとバランスの良い酸味など、ワンランク上の世界観を感じさせてくれるワインでもありました。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年06月27日 23時34分05秒
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