テーマ:ワイン大好き!(30808)
カテゴリ:フランスワイン
今回も白ワインです。先日色々飲みましたソーヴィニヨン・ブランになりますが、夏向きスッキリ系というタイプではないものです。 エム・ド・マリオネ2009。生産者はアンリ・マリオネ。フランス・ロワールはトゥーレーヌのワイナリーです。現当主のアンリがワイナリーを引き継いだのは1969年。その後、1970年代にはジュール・ショーヴェから教えを受け、独自に自然派ワインに取り組みました。そして、1990年にはso2無添加のワインを作り、その品質を国内の多くの人々に認められたそうです。さらに、接ぎ木無しの木からのワイン造りにも取り組んでいます。本ワインは、1971年に植樹されたソーヴィニヨン・ブランだそうで、遅摘みの為貴腐も一部付くのだとか。 楽天内に2009ヴィンテージは既にありません。写真のものは最新ヴィンテージの2014で、価格は4280円。09よりは少し高くなりました。 色はツヤのある黄金です。茶色感まではいきませんが、やはりこの手のソーヴィニヨン・ブランらしく濃い色合いです。 香りは非常に華やか。ハチミツっぽさや、焼きイモ、それに干しブドウやマンゴー、パインなどのドライフルーツといったような要素がよく出ています。また、カラメル的な雰囲気も少々。その他、フルーツ感もしっかりで、完熟リンゴ、アプリコット、ピオーネ系のブドウっぽさなどのニュアンスが。また、そこはやはりソーヴィニヨン・ブラン、レモンやグレープフルーツなどの柑橘も少々。加えて、乾燥ハーブやシナモンなどのスパイスっぽさも。 味わいは、柔らかさ、丸さはあるもののインパクトのある果実味が軸。そこに、旨みや、量は多いもののしっとり系の酸が加わります。また、アルコールのアタックも少々。ボディはミディアム位で、エキス分や膨らみは感じつつも、ミネラル感もあり、しなやかな印象です。 食事との相性は結構意外な感じでした。 まずフライドチキンをつまんだところ、まあこれは鉄板の相性。ワインの華やかさやその中にあるスパイスやハーブのニュアンス、しっかりした味わいが、衣の油に負けず、衣の味わい・肉の味わいとよく一体感を出してくれました。 こういうタイプですし貴腐も混ざっているという事で、鮮魚には難しいかなと思いましたがこれが意外や意外、お寿司と好相性。やはり、ネタとしてはブリやハマチ、トロといった脂のあるものがより馴染みますが、生臭みは出ず、魚の甘みと脂、それにシャリの甘みに、ワインの果実味やボリューム感が嵌ってくれます。また、イクラの軍艦ともいい感じだったのも面白い点でした。 加えて、焼きサバ寿司(シャリにはガリや胡麻、シソなどが混ぜ込まれているタイプ)をつまんでもこれまたいい相性。鯖と合わせても臭みが出ないのはシャリの具のおかげもあるかもしれませんが、鯖の脂や濃さに負けず華やかな味わいと香りの広がりを感じさせてくれました。 これも面白い、そして華やかさを楽しめるワインでした。非常に徹底した自然派の作り手という事もありますが、ソーヴィニヨン・ブランというのは本当に多彩だなあというのを感じさせてくれました。因みに、還元的なニュアンスは開けたてから全くありませんでした。 ワイン会で飲みましたセバスチャン・リフォーともまた違った感じで、ソーヴィニヨン・ブランの会はいつか第2弾をやりたいところです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年07月19日 23時38分53秒
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