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ワインヲタ入門生のチラシの裏

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2016年08月08日
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先日、サントリーさんのお招きで日本ワインバーベキューに参加するべく東京へ行ってきましたが、その際お昼に表題のお店へ行ってきました。

乃木坂しんさんは、この6月にオープンされた新しい日本料理店です。料理人は、「銀座小十」や「奥田パリ」にいらっしゃられた石田伸二さん。また、こちらは日本料理店ながらソムリエがいらっしゃるというスタイルで、同じく「銀座小十」や「奥田パリ」にいらっしゃられた飛田泰秀さんが支配人としてワインや日本酒のサーブなど、接客をして下さります。
ワインが頂けるという所は、勿論最近では当たり前の光景になりつつあるとはいえ、銀座小十さんや、その源流となっており、石田さんご自身もいらっしゃられたという徳島の青柳さんの流れを汲んでいるのかなと。

石田さんご自身、徳島県のご出身だそうで、よくよくお話を伺ってみますと、なんと私と小中高同じ学校!また、部活動まで同じだったという事で、お話しさせて頂いて驚きの連続でした^^


  • KIMG1038.JPG

お昼は、5000円、1万円、1万5000円(税・サ別)の3種のコースがあり、今回は1万円のコースをお願いしました。
一品目はトウモロコシと豆乳のプリン風にダシの餡をかけ、その上に北海道産ウニを載せたものです。やはり、こういったものには泡かなという事でドリンクはグラスシャンパーニュをお願いしました。銘柄はマルゲ・ブリュット。ブラン・ド・ノワールで、しっかりした色合いと蜜的な濃さのある香り、酸とミネラルの利いた、しかし相応のふくよかさも感じる味わいが印象的でした。



  • KIMG1039.JPG

お料理拡大です。プリン風は、豆乳の風味がありまろやかですが、トウモロコシの香りや甘味の存在感が結構あります。口当たりは勿論滑らか。それが、とろみとコクのあるダシ餡と、甘みと塩味旨みの対比を見せつつ全体では綺麗に調和していました。そこに、ウニの甘みとクリーミーさがまた一つアクセントになります。シャンパーニュとの相性は勿論良好。

  • KIMG1041.JPG

続いてはお椀。エビしんじょとシイタケ、小メロンです。エビしんじょは旨みバッチリ。ちょっと脂分もあり、まろやかで口当たりもいい感じ。また、小メロンのウリ系の食感も面白いですし、シイタケも香りがいいです。お椀の出汁はまったりとした旨みと、非常に繊細な味わいが印象的。塩味はほとんど感じず、しんじょの味わいと一体化してしんじょをより輝かせるといった感じでした。
お椀にもマルゲを合わせましたが、まったりとした出汁の旨みや質感、しんじょの塩味を伴う華やかな旨みに、マルゲのミネラル感が見事にマッチ。3つが一体感を持ってくれました。

  • KIMG1042.JPG

ここで白ワインをお願いしました。数種類のグラスワインがありましたが、ちょっと珍しかったのでこちらに。スペイン・リオハのクネ コンティノ・ブランコ2012です。
ビウラ、ガルナッチャ・ブランカ、マルヴァジアというセパージュで、樽もしっかりかかっているタイプ。香りにはクリームや蜜、軽いスモーキーな雰囲気が少々ありつつも、黄色いフルーツの印象がしっかり。味わいも果実味が軸ながらしっとりした、しかし存在感を見せる酸があり、ボディもまろやかです。

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続いてはお造り。メジマグロは赤身とトロの部分の両方が、イカは徳島県産アオリイカです。手前の黒いものはノリ、白いものは長芋です。スダチが添えてあるのも、やはり徳島色出ていますね^^
メジマグロは、赤身と脂の部分の食べ比べ面白かったですね。また、食感もいいですし、当然臭いなど微塵も無し。身の旨み、脂の旨みを楽しめました。一方、イカはその柔らかさに驚き。包丁の入れ方がやはり違いますね。味わいも甘みがしっかりありますが、それが非常に上品なものでした。
面白かったのが、コクのあるコンティノにはメジマグロの脂の部分が合うかなと思っており、実際魚のまろやかさにワインの香りやコクが馴染んではいたのですが、それ以上にイカの甘みと抜群だったこと。イカというのは脂っ気はありませんが、甘みなど味に「強さ」がありますから、その辺に負けないしっかりした白と嵌るようです。
あと、実は長芋の味わいも非常によく、一口頂いて鮮烈に甘味を感じられるというのは凄い事だなと。

  • KIMG1046.JPG

焼き物はイサキ。身はホクホクで甘み旨みがしっかり、皮はパリパリです。添えてあるのは、大根おろし細かく切った長芋を加え、醤油漬けにしたというもの。これがまた旨みと風味があり、魚との相性バッチリでした。他は、万願寺唐辛子やモズク酢、イチジクの和え物。万願寺は甘く、モズクはシャッキシャキの食感。イチジクは胡麻系の風味でまろやかにいただけました。
コンティノは、イサキとも悪くないですが、むしろ大根おろしと長芋の醤油漬けがいいつまみになったかも^^

  • KIMG1047.JPG

こちらは夏に嬉しい冷たい煮物です。小芋、冬瓜、アワビの炊き合わせにダシのジュレが乗っています。小芋はしっとり、冬瓜は冷製に似合った程よい食感、アワビは見事に柔らかです。どれも素材の味わいや香りが活きる味の煮含め方で、そこにジュレの旨みをプラスして美味しく頂けました。
コンティノは、結構どれともいい感じで、アワビの旨みとミネラル感が馴染んだり、小芋の香りと果実味が嵌る、そして、冬瓜の食感と出汁の旨みにワインの各要素が寄り添うといった具合でした。

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ご飯ものは鱧の炊き込みご飯です。まだギリギリ時期と言えますし、鱧はいただけるかなと思っていましたがまさかご飯ものとは!鱧は、甘辛系の味わいで表面はこんがり。ただ、それが鱧の味わいを見えなくするようなものでは当然なく、むしろ鱧の甘み旨みをよく引き出していました。ご飯は柔らかめでこの辺は関西系の炊き加減ですね。細く切られたゴボウが入っており、その香りと鱧の香りや旨み、散らされた山椒の葉の相性は見事でした。
正直、鱧の食べ方は落とし(湯引き)か焼き霜だろうと思っていたのですが、今回の食べ方で、鱧を焼いて甘辛系で食べる美味しさを思い知りました。鱧を活かす、必然性のある食べ方なんですね~。

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デザートはスイカのゼリーと塩アイスです。スイカのゼリーはプルプルツルツル。スイカの風味が活きていますし、丸くくり抜かれた一口サイズのスイカの果肉が入っており、そのシャリシャリの食感がより涼しさを与えてくれますね。また、アイスは塩アイスなわけでスイカ+塩。合わないわきゃありません。
あと、お茶をお出し頂きましたがそちらは撮り忘れです…。ゼリーと共に爽やかに食事を〆られました。

  • KIMG1051.JPG

乃木坂にお店を出された理由は、居ぬきで使える物件があったからだそうで、カウンター以外はあまりいじってもいないのだとか。実は、隣の乃木神社に祭られている乃木希典氏は、徳島県の眉山にあります神武天皇像を寄贈された方だそうで、実は徳島県民には少し縁のある土地だったりもします。
美味しいものを頂きながら、飛田ソムリエとはワインのお話を、石田さんとは主に徳島のお話を、色々とさせていただきました。また、出汁の旨みを押し出す感じではなく、食材の旨みと出汁のマリアージュを楽しめる、といった雰囲気のお料理と、ワインとの組み合わせも非常に興味深く、いいものでした。
非常に素晴らしい時間をありがとうございました!

  • KIMG1053.JPG

乃木坂 しん
東京都港区赤坂8-11-19 エクレール乃木坂1F
03-6721-0086
不定休
12:00~15:00 (13:30 L.O.)
18:00~23:00 (21:30 L.O.)
サービス料は10%、ドレスコードはスマートカジュアル、店内禁煙です。

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最終更新日  2016年08月08日 22時06分30秒
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