テーマ:ワイン大好き!(30824)
カテゴリ:ポルトガルワイン
さて、これで先日のシャルドネ飲み比べ会のワインも最後。〆にはやはり赤もということで、ポルトガルのものを。 アネト・ディル2010。生産者はソブレードス。ポルトガル、ドウロ地方のワイナリーで、家族経営ですが設立自体は2001年と実は結構最近。ポルトガルのワイナリーらしく、樹齢の高い木が植わっている畑を所有しており、手掛ける品種は、黒ブドウではトゥーリガ・ナシオナルやティンタ・ロリス、白ブドウではアリント等地場品種が殆どですが、一部セミヨンなど国際品種も植えているとの事。 セパージュは、トゥーリガ・フランカ トゥーリガ・ナショナル ティンタ・ロリスというザ・ポルトガルな内容です。価格は、楽天内では1300円程度でしょうか。 色は赤さはあるものの、しっかり濃く、黒さもあります。濃く深いガーネットといったところでしょうか。ただ、エッジにはルビーも見えます。 香りは茶色いスパイスやオリエンタルハーブといったものが感じられ、さらにチョコやココアの雰囲気も少々。そこに、ドライトマトやブラックオリーブ、スミレの花といった要素や、各種赤ベリーやブラックベリー、ダークチェリーといった濃いフルーツ香、さらにはそれらフルーツのジャムといったニュアンスも感じられたでしょうか。 味わいは開けたては、酸主体で硬質感すら感じさせるような口当たりのミディアム系。それが、時間と共に果実味が一気に開き、フルーティさ、南国感を感じさせるものに。ボディも、丸さや膨らみ、まろやかさを感じる質感になり、ミディアムフル位の印象にはなったでしょうか。ただ、口当たりの滑らかさは、時間がたっても健在でした。 会では、これはもうオリーブがいいつまみでした。塩気が果実味といい対比になりますし、香りの面の相性、似た要素があるおかげでか上々です。 また、バジルソースとトマトのオイル漬けにもよく馴染みます。バジルソースの香りとワインのスパイシーさやスミレっぽさがいいですし、トマトとは香りも勿論ですし、トマトの甘みがワインの果実味にハマり、さらに酸味が味わいを引き締めてくれる感じでした。 このワインを合わせるなら、豚肉系が先ずは思いつくでしょうか。ローストは勿論、角煮なんかにも良さそうです。特に、八角などを用いた中華風のものですとより面白い相性になるかも。 手頃な価格ですが、果実味の膨らみや、意外なバランスの良さを感じられました。 ヨーロッパのワインは流石にまあそれなりの値段のものが多くなってきている中で、ポルトガルというのは、欧州におけるコスパワイン最後のフロンティアではないかと個人的に考えていたりするのですが、このワインにもそういう可能性を感じました。なんせ、6年熟成した1300円のワインがこれだけまだまだ元気な訳ですからね~。 暖かいドウロ地方のらしさが出ていたように思います。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年10月15日 23時08分17秒
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