テーマ:ワイン大好き!(30827)
カテゴリ:フランスワイン
先日行いました中華とリースリングの会のワイン、6本あったのですが、最後のものがややコンディション怪しかったという事で、今回のもので最後です。アルザスのグラン・クリュになります。 リースリング・グラン・クリュ・サエリング2012。生産者のシュルンバジェは1810年から続くワイナリー。ただ、畑はやはり旧世界の生産者らしく、その起源はローマ時代までさかのぼるのだとか。もっとも、フィロキセラ禍の際に全面的な植え替えを行ったようですが…。保有するグラン・クリュは合わせて70haもあり、畑の標高も250~380m程の高地にあるそう。有機栽培や、一部の畑ではビオディナミも実践しているようです。 価格は4500円くらいのようですが、現時点で楽天内に扱いは無し。 色はツヤのある黄色。黄金に近いくらいかも。 香りはザ・リースリングという感じのもので、ペトロール香、ハチミツ、白や黄色の花、濡れた石的な鉱物的ニュアンス、それに少々のタイムやローズマリー等の乾燥ハーブっぽさといったものも見られました。勿論、フルーツ感もしっかりで、黄桃、リンゴ、それにレモンやグレープフルーツなどの柑橘、加えてそれら柑橘の皮っぽさ等のニュアンスを感じることが出来ました。 味わいは辛口。果実味は繊細なものですが、弱い!という感じでもなく、しっとりと明るく太い酸に包まれるような感じで温かみのある存在感を見せます。ただ、各要素落ち着いており、あくまで辛口は辛口。もっとも、ドライ!というような感覚ではなく、質感の問題もあるのでしょうが、しっとりというか潤いのある辛口、というような印象を受けました。その質感は、ゴツさや重さは無いものの凝縮した印象はあり、クリアーさやしなやかさを感じるものながらも少々硬質な雰囲気も感じさせました。ボディとしてはミディアム位でしょうか。 会では、エビ、麻婆豆腐、そして〆のラーメンの辺りで飲みました。 海老との相性はどちらもまずまずといった所。どちらかと言いますと、エビチリのスパイシーさや甘味よりは、エビマヨのまろやかさの方が相性良かったように思います。エビ自体とは質感の点など流石に馴染みます。 麻婆豆腐とも、まあ可もなく不可もなくといったくらいかなと。繊細な部分もあるので、やや辛みに圧し負けるところがあったようにも思います。 面白かったのがラーメンで、スッキリした味わいのスープにワインの味わいが結構馴染み、旨みが際立つ感じに。香りも、ワインのそれがアクセントというかスパイス的な役割を果たすような雰囲気で、結構興味深かったです。 香りの華やかさ、バランスの良さの中にあるまだまだ固い雰囲気など、流石グランクリュという要素を堪能できました。2012ヴィンテージですが、まだまだ熟成可能性はありそうです。ただ、そんなワインとラーメンスープの相性がいいというのは楽しかったですね。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年11月14日 23時24分40秒
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