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日本ワインファンには、今年ワイナリーが完成したdomaine tettaのある土地として知られているかと思います岡山県北の新見市。
tettaも、その石灰質土壌がワイン栽培に適しているという事で注目されていますが、周辺には石灰石の採石場なども存在します。また、その石灰岩の地形には水の侵食によってできた、県指定天然記念物となっている洞窟、井倉洞もあります。 先日、その井倉洞周辺で、飲食ブースやスーパーカーの展示などが行われる、新見もみじフェスタが開催されましたので、ちょっと覗きに行ってきました。 井倉洞は伯備線井倉駅からほど近い場所にあります。伯備線は昭和40年代までSLが走っていたという事で、井倉洞には入り口辺りにデゴイチが展示されています。 デゴイチから少し歩くと、お土産物の購入や飲食の出来るお店があるエリアに到着しますが、そこがイベント会場となっていました。 実は、一番の目当てはここ。domaine tettaも試飲販売のブースを出されていたので、まだワイナリーにはお邪魔出来ていなかったこともあり是非試飲させて頂ければなと。 井倉洞の前には川が流れており、水の豊かなエリアということで川魚の養殖なども多いようです。今回も鮎やあめごの焼き物が出ていたので、それをつまみにワインの試飲です^^ こちらはシャルドネとアメゴ。因みに、今ヴィンテージまではアルカンヴィーニュへの委託醸造で、今年完成したワイナリーで醸造されたワインがお目見えするのは来年から。しかし、tettaの醸造家の方が醸造に携わられたワインです。 やはり、過去のものとはかなり雰囲気が違います。柔らかい口当たりとしっかりした果実味があり、樽のニュアンスは抑えめ。「tettaのシャルドネ」の個性、特徴をより強く感じられるようなスタイルなのではないでしょうか。 アメゴとの相性はまずまず。魚の味が優しく、はらわたも除去済みなため、塩分+旨みにワインの果実味や旨みがスッと寄り添うくらいの感じだったでしょうか。 むしろ、相性の良さをより強く感じたのはこの千屋牛の串焼き。新見名産の千屋牛をシンプルに串焼きにしたもので、ソースは甘めのものがかなり抑えめに使われています。 肉の、ミルキーさまろやかさがしっかり感じられ、肉質は弾力のあるもので、そこにソースの甘さがほんのり加わるという味わいで、そのミルキーさや甘味に、ワインの果実味や柔らかな質感がよく馴染んでいました。結構、マリアージュの幅の広いシャルドネになっているようです。 最近は珍しくなくなりましたが、やはりエリア的に山間という事でイノシシ肉のブースがいくつかありました。しぐれ煮など面白いものもありましたが、ソーセージは残念ながら完売でした。ただ、この後赤も飲みたかったので、よりイノシシ感の強いものをと、ワイルドフランクをお願いしました。 色も濃く、イノシシの肉感をしっかり楽しめました。ただ、手前のしぐれ煮もそうなのですが、ジビエ的な香りは殆ど無し。ブースの方も、臭みを抑えることにはかなり気をつかったというお話をしてくれました。個人的にはもう少しそういう香りがあってもいい、というタイプなのですが^^;、まあ幅広い方々を対象にするならそれでは難しいでしょうし、まして今回のイベントは小さな子の来場も多かったという事で、こういった味わいが好ましいのでしょうね。 という事で、フランクと赤です。赤は、メルロー50%に加え、カベルネ・フラン50%というセパージュ。栽培されているのは知っていましたが、ここのフランがワインになったのは今年からです。 色は透明度が高く赤身のあるタイプ。香りには、早い段階ではちょっと還元的な雰囲気もあったでしょうか。時間経過で、メルローらしいフルーツケーキっぽさなども見え、赤ベリーや土、スパイスといった要素も。味わいは柔らかく、透明感のあるミディアムボディな印象で、果実味も繊細なものでした。 これまでのものは、メルロー100%でしたから比較すべきかどうかも怪しいものですが、それでもやはりかなり雰囲気の違うワインだなと。シャルドネ以上に、こちらははっきりと「自然派」な世界を感じるものだったように思います。 フランクには、ちょっと弱かったかも。むしろ、この赤こそアメゴ、それにアユといった川魚と合わせてみた方が面白かったかもしれません。 こちらは井倉洞へと続く橋。後ろの岩壁の白さが印象的ですね。まさに石灰岩の地形です。 地元のグルメをとtettaのワイン頂きつつ、美しい景色を楽しめました。試飲目的でしたが、思った以上に楽しめるイベントだったかなと。 白い岩壁からは小さな滝も流れてきており、景観は本当にいいものでした。紅葉にはちょっと早かったようですが、それでも、空気もよく、良い1日となりました。 お土産には千屋牛バーガーと2015年に創業したばかりという、島根県の江津市にあります石見麦酒のセッションIPA・151。 千屋牛バーガーは、パテではなく焼肉的な肉でしたが、串焼きにも感じたまろやかさやミルキー差を感じられたかなと。あと、バンズが適度なモチモチ感、食感の良さがあり、味も乗っていていいものでした。 ビールは夏みかん、それにシークワーサーを使っているというスタイル。夏みかんは萩産、シークワーサーは意外や意外、島根の津和野産だそう。香りは爽やかですがそこまで柑橘感が強いわけではなく、あくまでもきっちりビールしていますし、味わいのほのかな甘みや苦味のバランスなど、かなり出来のいい印象でした。 まだ新しいブルワリーですが、ちょっと注目してみたい作り手です。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年11月21日 13時03分31秒
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