テーマ:ワイン大好き!(30833)
カテゴリ:ワイン会
ご報告が遅くなりましたが、先日12月8日に企画しておりました中国地方のワインと食材の会in東京につきまして、無事に終了いたしました!
今回で第3弾となりますこの会ですが、この3年の間に中国地方のワインも、近年の日本ワイン人気の盛り上がりもあって大分知られるようになってきたのかなと。 今回は、広島・vinoblevineyard、岡山・ひるぜんワイン、山口・山口ワイナリーよりそれぞれ生産者様にご来場頂けましたが、参加者の方々の中には、既に各生産者様のワインを飲まれたことがある、それどころ、ワイナリーへ既にご訪問されたことがおありという方もいらっしゃいました。 とはいえ、今回のワインも中々面白いラインナップになったかなとは思いますし^^、生産者様にも色々なお話をして頂けました。また、会場とさせていただきましたbisous神楽坂様のお料理は素晴らしかったですし、お楽しみ頂けましたなら幸いです! bisousk神楽坂様、ご来場くださった生産様、そして、何よりご参加いただきました皆様、今回も本当にありがとうございました! また、今回ご検討いただいていたにもかかわらずご参加いただけませんでした皆様、申し訳ありませんでした。またの機会には是非よろしくお願いいたします。 以下、今回のワインとお料理を軽くご紹介させて頂きます。因みに、私は一品目の牡蠣と最後のイノシシの2種類飲み頂いております。 今回のメニューです。作成とこの写真の撮影も、bisousさんにお願いしてしまいました。お世話になりました。 1、広島・vinoblevineyard セミヨン・スパークリング 広島県三次市で育ったセミヨンを、福山市に新しく出来ました福山わいん工房でワインにしたものです。福山わいん工房ではスパークリングしか作らないという事で、セミヨンの新酒をスパークリングとしてリリースしています。なお、vinoblevineyardさんとしてはやはりセミヨンを貴腐にしたいという事で、今後このような辛口泡を造るかは未定との事。 かなりギリギリのガス圧にされたという事で、開ける時は結構大変でした^^;ガス圧の通り泡の勢いはしっかり。開けて直ぐは蜜っぽいニュアンスがあり、そこに柑橘や三次のセミヨンらしい青いニュアンスがほんのりとある感じで、時間とともによりフレッシュな柑橘やミネラルの印象が強まりました。味わいにもキレイな酸があり、1番手としては最適なワインでした。参加者の方々にも好評で、これが作られなくなるのはちょっと寂しいです。 合せたお料理は、広島県産イワガキの冷製ナージュ仕立て、広島レモンと穂刈島産藻塩のジュレになります。 広島にイワガキがあったのを知らなかったのですが、プリプリで旨みのある良い牡蠣でした。その牡蠣の旨み甘味に、広島レモンと藻塩のジュレですから合わないわけがありません。また、ワインのフレッシュな酸やフルーティさは、これまた間違いのない組み合わせです。 2、山口・山口ワイナリー シャトーヤマグチ・ヴィニュロン・シャルドネ2006 やはり、今回の参加者の皆さまにも驚いて頂けました山口ワイナリーさんのワインです^^石灰土壌のシャルドネ、それが樹齢20年以上、おまけに一升瓶で10年寝かせてリリースですから、まあ間違いなく印象的なワインになるかなと。 因みに、このワインは昨年夏にワイナリーを訪問させて頂いた際購入して1本飲んでいます。その際は、開けて直ぐは樽香のインパクトと酸の印象の強いワインでしたが、今回のものは樽香もこなれ、酸も落ち着いたものに。果実味の印象が前に出て来ており、樽香の馴染んだ蜜っぽさと相まって、やはりよくある日本のシャルドネとは大分雰囲気の違うものに感じられました。 こちらに合わせたのは、アンキモテリーヌ、塩粒雲丹、周防大島産鯛塩でマリネした真鯛のカルパッチョ、サツマイモのフリット、宇部産干し甘海老パウダーです。 残念ながら、こちらはいただく事が出来ませんでしたが、山口ワイナリーのシャルドネは、以前和食店で瀬戸内産のお刺身と合わせたことがあり、鯛の甘みとワインの果実味がよく馴染む、しかも、樽香とは全く喧嘩せずといういい組み合わせになりましたので、こちらも良かったのではないかなと。 3、岡山・ひるぜんワイン 山葡萄白仕込 岡山からは山葡萄を白ワイン的に仕込んだロゼです。山葡萄のワインのみを手がけるひるぜんワインならではのワインかなと。また、個人的に、そのフレッシュ感やフルーティな香りがとても気に入っているというのもあります。やや甘味のある造りですが、その辺も香りによく合っているかなと。 以前飲んだものは、微かなタンニンも感じられ赤ワインに近いくらいでしたが、今回のものは山葡萄らしい明るく力強い酸が感じられ、そこにほんのり甘味が乗るといった感じの味わいで、赤ベリー的な要素の強い香りと相まって、まさに赤いフルーツ的な雰囲気を楽しめました。勿論、山葡萄らしい土っぽさやスパイシーもありますが。 お料理は、日本海沖サワラの岡山県備前味噌ロースト、岡山牛窓アンズファームのカブ、蒜山ジャージーゴーダチーズのグラチネ。 こちらも残念ながら頂けずでしたが、ひるぜんワインさんでは、ラッテバンビーノさんのジャージー牛チーズの販売も少しされておられるので、ひるぜんワインとジャージー牛チーズのマリアージュは間違いないでしょうね。また、サワラは岡山で非常に食べられている魚で、そのサワラに備前味噌ならロゼとの相性も面白そうです。 4、鳥取・北条ワイン カイノワール2011 北条ワインからはカイノワールです。カベルネ・ソーヴィニヨンが上手く育つ土地という事で、その血を引くこの品種にも適していたようです。ただ、契約農家さんがご高齢から引退されたりという事があるそうで、今後は暫くの間生産量が減らざるを得ないようです。 こちらの甲斐ノワールは、根菜的なニュアンスよりも、割と黒コショウや杉っぽさ等カベルネの雰囲気がより出ているかも。そこに、赤や黒のフルーツ感が加わります。また、印象的なのはその質感でしょう。柔らかさもあり決して濃厚でゴツイワインではないのですが、芯の強さ、しなやかさのあるもので、これは北条ワインに共通するものだなあと。砂地由来なのでしょうか。 こちらには、鳥取県大山ハーブ鶏のロースト、倉吉産サトイモのフリット、黒にんにくのソースです。 残念ながらこれも頂けていないのですが、カイノワールのしなやかな質感にはハーブ鶏よく馴染むでしょうし、サトイモのフリットならワインの黒いニュアンスのある香りとの相性も間違いないでしょう。また、黒にんにくのソースとの相性も期待値高いです。 5、島根・奥出雲葡萄園 雫 醸造は奥出雲ワイナリーなのですが、ワインに使われている甲斐ノワールと富士の雫は、実は鳥取の契約農家さんが栽培されたものです。甲斐ノワールもカベルネ系ですが、富士の雫もカベルネ・ソーヴィニヨンの血を引いているブドウだそうです。また、今後はベーシックな奥出雲赤に、この富士の雫を使う可能性もあるのだとか。 甲斐ノワールも使われているという事でか、やはり黒系果実や黒コショウ、土っぽさ等を感じますが、山葡萄の血筋でもある富士の雫のおかげか、オリエンタルスパイスや微かにワイルド系な雰囲気もあったでしょうか。味わいでは、上記甲斐ノワールと比べますとより丸く膨らみを感じる質感が印象的で、温かみのある果実味との親和性の高さを感じました。 食べかけの写真で恐縮ですが^^;、雫には島根県産イノシシのポルケッタ、江津産はんだゴボウのキャラメリゼを合わせました。 こちらは私も頂きましたが、イノシシは弾力のある肉質で噛みしめて旨みが堪能できます。また、真ん中の部分はミンチ的なものになっており柔らかく、スパイシーさもあるような味付け。肉の旨みをバッチリ楽しめ、さらに、そこにゴボウのキャラメリゼの香りや甘味を加えてやることで、フレンチならではの肉と甘みの調和を感じられる1品でした。 雫との相性は想像以上によく、雫の持つスパイシーさや黒果実系のニュアンスがイノシシ肉によく馴染みますし、キャラメリゼも合わせてやりますと、ワインの果実味とキャラメリゼの甘み、そして肉の旨みがそれぞれ引き合い、各要素が際立ちつつも調和するという非常にいい組み合わせとなりました。 今回も、やはりマリアージュが良かったというお声を多くお聞かせいただけました。地の食材を、その食材の旨さを活かした食べ方で食べるとなれば、やはりご当地ワインは非常に合わせやすいなと。料理の潮流として、こういった素材の旨みを味わうという潮流はしばらく続きそうですし、日本ワインの活躍できる範囲もより拡がっていきそうですね。 それにしましても、お料理2種類しかいただけなかったものの美味しかったです。bisousさんには今度ゆっくりお邪魔させて頂きたいものです^^ さて、上記の通り、今回の生産者様のワインやワイナリーをすでにご存じ、あるいは、他のワイナリーも含めてご訪問されたことがあるという参加者様が何名かいらっしゃられたということは、今回の嬉しい驚きでした。 ただ、勿論、各ワイナリー様まだまだ色々なワインがありますし、新しいワイナリーが出来るというような動きもあります。今後も、中国地方のワインに是非注目して行っていただければと思いますし、また、ワインをきっかけに、他のお酒や食、文化などにもご興味をお持ちいただければ嬉しいです。また、この会が、そういったことのきっかけの一つになりましたら幸いです。 あらためまして、今回も本当にありがとうございました! 今回のワインです。左から、セミヨン・スパークリング、ヴィニュロン・シャルドネ、白仕込、カイノワール、雫。 右端のものは、ひるぜんワインさんが特別にご用意くださりました山葡萄の赤。柔らかですがコクのある味わいです。香りには、ここの山葡萄ワインの特徴と言えるかもしれませんが、そこまでワイルド系は出ず、フルーティさが強いです。しかし、これもイノシシやシカなどにはよく合うでしょうね~。 bisousさんは神楽坂の表通りから入った路地の2階です。これぞ神楽坂といった良いロケーションですよ! にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年12月13日 18時35分26秒
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