カテゴリ:日本ワイン
さて、先日のボージョレとベーリーAの会のワイン、今回からいよいよ赤です。先ずは若いベーリーA。 domaine tetta マスカット・ベーリーA2015。生産者はドメーヌ・テッタです。これまで、TETTAという名前でリリースされてきました、岡山県新見市のワインです。この2015ヴィンテージから装いも新たにドメーヌ・テッタとして再スタートされました。ワイナリーの完成は2016年でしたので、正確にはこの2015ヴィンテージはまだ委託醸造なのですが、それでもテッタの醸造家さんが実際に関わって作られています。 セパージュは、もちろんマスカット・ベーリーA100%。価格は2700円。 色は明るく、赤みのあるルビーカラーです。 香りは、開けたては野菜ジュース的なニュアンスもあり、ちょっと自然派な印象を受ける感じでした。しかし、その段階でも赤ベリーのニュアンスは強く、時間と共に野菜ジュース感が弱まるとさらに前に出る感じに。要素としては、やはりイチゴが軸ですね。そこにラズベリーやクランベリーなどが加わります。また、それらはドライフルーツ系というよりはフレッシュなものです。その他、梅、チェリー、綿菓子、オリエンタルハーブないしスパイスっぽさ等。 味わいは赤ベリーの香りに似合った、やや酸が前に出るもののバランス型のものとなっています。明るくフレッシュな酸の印象がピッと感じられ、その背景に柔らかく穏やかな果実味と旨みが拡がります。タンニンの印象はあまりありません。ボディはライトですが、ミネラル感やしなやかさは感じられ、細身ながらもハリがあるといった洋な質感です。 会では、鴨のパストラミや豚肉のパテがいいつまみになりました。繊細な味わいのワインですが、割りに肉のしっかりした味わいにもバランスを崩されることなく、むしろ脂の少ない肉の、しっかりした旨みに酸や果実味、そしてベリー感のある香りがよく馴染んでくれました。 あとは、ブリー系チーズもいいですし、赤ベリーのドライフルーツも香りや味わいがいいつまみになってくれました。 このワインに他に何か合わせるなら、赤身の魚のグリルやお寿司、或は鳥肉系でローストチキンなどもいいでしょうし、鶏肉じゃがや筑前煮、焼き鳥など和食にするのもよさそうです。 開けたては若干の微発泡も感じられ、自然派なアプローチで作られているのだなと。ただ、還元臭がキツイという印象は個人的にありませんでしたし(開けたてのニュアンスに引っかかる方が全く居ないとは言い切れませんが)、フルーティさ、中でも味わいの面でのそれは、以前のものよりもはっきり出ているような印象な感覚は覚えました。 楽天内にもちょこちょこ出ているようです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年12月28日 22時50分03秒
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