テーマ:ワイン大好き!(30789)
カテゴリ:ドイツワイン
今回はようやく年明け後のワインです^^;今年のお正月はこのワインでした。 リースリング・シュペートレーゼトロッケン2002。生産者はプリンツ・フォン・ヘッセンです。ドイツ・ラインガウ地方のヨハニスベルクにある、その起源をたどれば13世紀まで遡るという歴史ある醸造所です。かつては、ヘッセンの王室醸造所でもあったのだとか。また、栽培品種の8割以上はリースリングで、所有する畑の多くは特級に属するそうです。因みに、このワイナリー発祥という訳ではないのですが、遅摘み収穫=シュペートレーゼという手法の発祥の地はラインガウ地方なのだとか。 価格は3800円程度でしたが、バックヴィンテージという事で当然楽天内にはありません。といいますか、このワイナリーのワイン自体が楽天内にはなさそうです。 色はツヤのある黄色ないし薄めの黄金といったところで、流石に熟成を感じます。 香りはビスケットやブリオッシュ、それに少々のカステラ?のような雰囲気が。そこに、ハチミツや蜜蝋、それに若干のミードっぽさといったものも加わり、どこかヴィンテージシャンパンのような印象も。オイリーさもありますが、それが際立つという事ではなく、蜜っぽさの中に少し垣間見える程度です。その他、リンゴやミカン、アプリコットといったフルーツ感もある程度あります他、ミネラルや多少のホースラディッシュ的なニュアンスも。 味わいはバランスが見事。最初果実味のアタックがありますが、それは柔らかく繊細なもので、明るく力のある、しかし量は程々で果実味を塗りつぶすようなことはない酸がパッと広がり、全体的に非常に盃が進んでしまう味わいとなっています。また、ミディアムライトで、ハリやしなやかさ、ミネラル感を感じるボディも、そのついつい飲んでしまうことの一要因となっています。あくまで滑らか、岩清水的なクリアーさを感じるものです。 お節料理をつまみながら飲みましたが、合わないかなと感じたのは唯一数の子だけでした。数の事は生臭みが出てしまいます。ただ、同じ魚卵でも鯛の子の煮つけやイクラの乗った紅白なますとは相性が良かったので、この辺数の子の特殊性なのでしょうか。 中でもよかったのは、茹でエビ、蒸し鮑といった、味のしっかりした、そしてその味わいをダイレクトに楽しめる魚貝類や、煮しめ、昆布、それに意外と田作りといったあたり。魚貝の旨み甘味に対してはワインの果実味がよく合いますし、何方も香りの相性も良かったです。煮しめ系は、やはりその甘味がワインの果実味や酸とよく調和するといった感じでしたね。田作りを合わせても臭みなど出ず、旨みを引き出してくれる感じさえあったのは興味深いところでした。 その他、ローストビーフや鶏肉の西京焼きなど、肉類とも問題なく行けますね。 15年弱の熟成を経て、非常にキレイでバランスのいい、飲み頃と言っていい状態だったかなと思います。普段、どんなにいいワインでもまあ2日か3日は掛けて飲むのですが、このワインは気付いたら空でした^^; 流石にこれだけ熟成したこのワインを飲めることはもう無いでしょうし、ちょっと残念でしたが、それだけ素晴らしいワインだったことは間違いありません。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年01月17日 23時26分24秒
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