テーマ:ワイン大好き!(30789)
カテゴリ:日本ワイン
今回のワインも日本の白です。島根、奥出雲葡萄園の限定生産ものになります。 梅垣・白2015。生産者奥出雲葡萄園は、島根県雲南市木次町にある、シャルドネやヤマブドウ系品種のワインなどで高い評価を得ている、中国地方を代表するワイナリーの一つです。自社畑のブドウは勿論、契約農家さんのブドウも用いていますが、今回のワインのブドウは京都の栽培家である梅垣氏の手によるもの。 リースリングに、ヤマブドウ系品種の野の香というブドウを掛けあわせた、その名もズバリ梅垣というブドウを用いています。価格は、2592円ですが、ワイナリー限定販売の上生産本数162本ということで、既に完売のようです。 色は極薄い黄色。 香りは、リンゴや青リンゴのニュアンスが強く出ており、そこに少々の洋ナシや軽いバナナっぽさといったものもあったでしょうか。また、グレープフルーツや、カボス、スダチ的な青い柑橘といったシトラス香も加わります。その他、白い花や黄色い花、軽いオリーブオイル的な雰囲気、それにどこか青いベリー的な要素といったものも感じられたように思います。 味わいは明るい酸のインパクトがあります。ただ、果実味もその後からスッと前に出て来て、後口にかけてまで印象を残します。ボディはなめらかなライト。あくまでライトの範疇で、ですがハリ感もあり、しなやかな口当たりです。旨みも感じられ、後口には微かな苦みもあったでしょうか。 また例の如くお寿司や焼き鳥をつまんでみましたが、このワインには脂の強いネタよりはあっさりした、しかし、味の強いものの方が良さそうです。イカやエビの甘みにもよかったですが、一番は鯛。鯛の旨みや噛みしめて感じられる甘味に対し、ワインの味わいがよく馴染みました。また、その食感に対して、ワインのしなやかかつ柔らかな口当たりがこれまたいいですね。 また、ガラッと変わりますが、菜の花と牡蠣でリゾットをしてみたのですがこれも当たり。菜の花の香りがワインの柑橘っぽさに馴染みますし、牡蠣の旨みに対してはワインの味わい香り共にぴったり。リゾットのチーズは何でもない粉パルメザンでしたが、そちらとも特に喧嘩などせず。あと、コメの味わいや食感に対しても悪くない、というか合うように思います。 あと、ちょっと面白かったのが、残った牡蠣を味噌鍋風で食べてみたのですが、味噌の風味とも結構相性がいい事。香りのバナナっぽさや花のような雰囲気が、米麹味噌の香りに合ったのでしょうか。 柔らかくフルーティなワインです。しかし、食事との相性の幅はかなり広い感じでした。リースリングとヤマブドウ系ブドウの交配品種という事ですが、このブドウのワイン、もっと色々飲んでみたいですね。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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