テーマ:ワイン大好き!(30792)
カテゴリ:フランスワイン
先日行いましたメルロー飲み比べ会のワインもこれで最後です。〆はボルドーで。 シャトー・ボー・ソレイユ2011。ボルドー右岸、ポムロールのワイナリーになります。歴史あるワイナリーのようですが、1995年にシャトー・クリネのオーナーだったアルコート氏が取得、その友人である有名コンサルタント、ミシェル・ロラン氏とともに手掛けだしたことで一気にその知名度を高めました。隣にはクロワ・デュ・カスが存在し、元々はアルコート氏がどちらも所有していた兄弟ワイナリーだったようです。ポムロール南部に位置し、土壌は砂質。栽培品種はメルローとカベルネ・ソーヴィニヨンですが、95%がメルローです。 価格は、楽天内では3218円が最安値のようです。 色はしっかり黒く透明度も低いですが、その中に赤さも見え、ガーネット感もあります。 香りは、開けて直ぐはやはり閉じています。少々土っぽさが感じられる程度といった所。時間と共に開いてきて、黒ベリーやカシス、ダークチェリーといったフルーツや、フルーツケーキ、カラメル、ビターチョコといった甘いニュアンスや、トースト、茶色いスパイス、黒い土、下草、バルサミコ、キノコといったもの、それに血やジビエ的な複雑なニュアンスも感じられるようになりました。 味わいは結構バランス型。最初はやはり閉じていますが、開いてきてからも、突出する要素はなく屋や渋みが前に出るかなといったところ。舌触りなどにタンニンの存在感はありました。果実味は柔らかで、全体を包み込む感じ。そこに、明るくもしっとりした酸が入ります。ボディは、まろやかさやふくよかさを感じさせつつも、凝縮感もあり、芯の部分にハリや強さのあるフルボディです。 会では、鴨よりソーセージやレバーペーストの方が馴染みやすい印象でした。 ソーセージとは、その塩気や旨みに対しワインの質感が合う感じで、さらにスパイシーさ同士の相性の良さもあったように思います。また、レバーペーストはそのまろやかさやコクに対して、これまたワインの凝縮感、そしてバランスのいい味わいが寄り添うといった印象。 また、ブルーチーズをお出し頂きましたが、そちらとの相性も良好。チーズのミルキーな部分がワインをよりまろやかに感じさせつつ、カビの部分の複雑な旨みや香りに対してはワインの香りや渋みがいい感じ。 その他あわせるなら、これはもう赤身の肉でしょう。牛肉や、シカなどのジビエの焼き物や煮込み、さらに、今回の鴨のパストラミはそれほどでもありませんでしたが、鴨自体は、オレンジ煮やロースト+黒いソースといったものならよく合いそうです。 まろやかさやふくよかさのある口当たりは、ミシェル・ロラン氏の手がけるワインらしいところなのかもしれませんが、果実味がドン!と言うタイプではなく、あくまでバランスのいい、飲み飽きない造りのワインだったように思います。 しかしこのバランス感や質感は、やはり他の産地のメルローとは大きく違う所ではあるなあと感じさせられました。同じ品種のワインでも、合わせる食事やシチュエーションで、色々と使い分けていきたいものです。 3500円でおつりがくる価格で手に入るというのは中々お得なのではないかと思いました。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年03月10日 20時32分10秒
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