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ワインヲタ入門生のチラシの裏

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2017年03月30日
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カテゴリ:ドイツワイン
  • KIMG2046.JPG

続いてのドイツワインセミナーのワインは、3世代の真ん中の作り手のものになります。
フィルツェナー・ウルベルト・クリウス・シュペートレーゼ・トロッケン2010。生産者はケーニッヒ・ヨハン。前回記事にしましたSMWの息子さんが営んでいます。父親とは違うワイン造りをという事でか、別ブランドを立ち上げ、自身でワイン造りを行っています。ただ、そこは流石と言うべきかブドウはやはりモーゼルのものをという事で、場所は同じような場所にあるようです。
価格は、エルムンドさんでは3456円くらいのようですが、今回頂いた2010ヴィンテージではなく、現在は2013に変わっているようです。

はツヤのある黄色。黄金感も少しあり、7年の瓶熟の影響もあるでしょうが、前回のものと比べますとかなりしっかりした印象を受けます。

香りには、バターやナッツ、カラメルのニュアンスが強く出ており、明らかにかなりしっかり樽を掛けていると感じ。SMWにはその雰囲気は無かったのでここが大きな差でしたね。その樽香と共に、アプリコットや南国フルーツ、オレンジ、キンカンといったフルーツの香りや、マリーゴールドなど黄色い花、ハチミツ、若干のオイリーさ、それにタイムやローズマリー等のハーブっぽさといったものが感じられました。

味わいは、シュペートレーゼトロッケンということで密度を感じ、量感のある口当たりが印象的です。ミネラル感もあり骨格も感じますが、そこはやはりサラリとした質感でもあります。ボディとしてはミディアムライトくらいでしょうか。また、アタックには柔らかな果実味がふんわり広がり、それを追って酸がじわじわと前に来る、しかし、果実味の印象が収まるとパッと広がる、といったバランス感でした。後口にかけては苦味も少々。

これを食事に合わせるなら、樽のニュアンスを受け止めてくれるものがより好ましそうです。
ドイツやオーストリーでは、フライドチキンもよく食べられますが、そういったものなら衣の感じが上手く樽香と馴染みつつ、旨みを引き出し合う関係を築けそうです。ただ、衣がごつすぎるとワインの果実味などの印象が薄れてしまう可能性もあるので、半身の素揚げとか面白いかもしれません。
あとは、焼き鳥や焼きトンなどもよさそうですし、カラメルっぽいニュアンスに合いそうな、茶色いソースやキャラメリゼを用いたものなどもいいかもしれませんし、いっそ焼き栗でもつまみながらというのもアリかなと。

今回飲んだワインが特にしっかり樽を掛けているものなのかもしれませんが、なるほど、上の世代の古くからのスタイルを維持したワイン造りに対し、パーカーポイントなども意識した、樽を掛けたボリューミーなワインを造りたいというその下の世代、というヨーロッパのワイン造りでよくみられた関係性が、ここにもあったのかなあという印象を受けました。
このワイン自体は、流石のバランスの良さはありますが、まだまだ樽香のインパクトがガッツリありますので、もう少し寝かせてみてもいいのかもしれません。

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最終更新日  2017年03月31日 09時37分38秒
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