テーマ:ワイン大好き!(30796)
カテゴリ:フランスワイン
先日のシャンソンセミナーのワイン、続いては白の2種類目です。 シャサーニュ・モンラッシェ・1erCru・レ・シュヌヴォット2012。レ・シェヌヴォットは畑の名前。かのル・モンラッシェの真隣にあるという、2ヘクタールの自社畑です。粘土と石灰を主とする地質で、さらに東向きでフレッシュな空気の循環がいいという環境だそう。今回のワインの2012ヴィンテージは暑い年だったそうですが、その空気の通りの良さがいい方向に出たようです。飲むのは最低5年は待って欲しいそうで、10年以上のエイジングも十分可能との事。 楽天内では、写真のお店で9180円。 色はしっかり黄色いです。ツヤ感もあり、黄金に近いものとなっていますが、若干の青さもあるでしょうか。 香りは白い花やハチミツっぽさ、それに軽いブリオッシュやトーストっぽさ、ナッツ、バター、カスタード、カラメルといった華やかで濃厚なニュアンスがよく出ています。また、フルーツも、柑橘でもオレンジなど色の濃いものが感じられますし、トロピカルフルーツや完熟リンゴといったしっかりしたそれが感じられます。加えて、若干のママレードも。そこに、軽く火打石っぽさも見られました。 味わいはバランスのいいものながら、アタックには果実味の広がりがキッチリあります。その後ろからしっとり乳酸系の酸や苦味、旨みが出てくるといった所。ボディはミディアム程度で、柔らかさやまろやかさを感じる質感ですが、そこは流石と言うべきか、その柔らかさの中に収斂味も持っており、滑らかな質感も相まって懐の深さを感じられるものでした。 食事との相性としては、資料にはフォアグラ、魚貝類、グリルした魚、白身の肉、エポワス、ロックフォール、マンステールといったチーズによく合うという記述がありました。 また、セミナー内で補足があり、フォアグラに対しては特にしっかり熟成させてからが良いとの事でした。さらに、魚料理としては、クリームソース+アニスなども良いとのお話でした。 確かに、このワインの華やかなニュアンスはフォアグラや、香ばしく焼いた魚介、それに加わるバターやクリームソースの風味には間違いなさそうです。また、アメリケーヌソースとかもよさそう。あと、力のあるワインですし豚肉のローストなどもいいでしょうね。豚の脂にも負けないでしょう。 セミナーでは、お寿司など和食系には難しいかもというお話でしたが、ネタならアナゴや寒ブリなどコクのあるもの、シャリなら甘みがある程度ある関西風のものなら、個人的には結構いけるんじゃないかなと。 華やかな香り、柔らかながらも収斂味のあり、バランスのいい味わいと、まあ流石のワインでした。その分お値段もしますが^^ただ、やはり固いです。事前抜栓は勿論して下さっていましたが、注いでいただいて直ぐでは、特にやはり香りの要素が時間経過後と比べると随分少ないですね。今飲むならじっくり時間をかけて飲みたいところですし、もっと寝かせてもいいでしょうね。 また、印象的だったのが、セミナーをして下さったアヴネル氏が、このワインと食事のマリアージュについて良く語って下さったところ。フランスでは、こういったワインも食事と合わせて飲むのが当然というお話で、単独で鑑賞することも多い日本との違いを感じられました。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年04月08日 13時09分43秒
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