テーマ:ワイン大好き!(30797)
カテゴリ:泡モノ!
今回からはカーヴ・ド・テールさんのオーストリアワインディナーのワインです、先ずはスパークリングから。 ブラン・ド・ノワール・ブリュット。生産者エスターハージーは、アイゼンシュタット郊外にある、侯爵家に連なる歴史ある生産者です。1758年からワイン造りを行っており、かの女帝マリア・テレジアもエスターハージーのワインがお気に入りだったとか。白ワインで有名なオーストリーですが、エスターハージーは元々創業時から赤ワインを作ることを目的としていたそうで、ピノ・ノワールも当時から既に栽培していました。現在では、そのピノ・ノワールの他、ツヴァイゲルト、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ブラウフレンキッシュ、といった赤品種や、ピノ・ブラン、シャルドネ、そしてやっぱりのグリューナーフェルトリナーなど、様々な品種を栽培しています。 セパージュは、そんな歴史あるピノ・ノワール100%。楽天内では、写真のお店で3132円です。 色は濃いです。ツヤのある黄金といった所で、ダウンライトの店内でもはっきりその輝きが見て取れました。 泡大人しい感じ。キメはまあまあで量もある程度はありますが、勢いはそれほどでもありません。 香りはブリオッシュやママレード、ハチミツ、リンゴ飴といった香ばしさや濃厚さを感じさせるニュアンスがよく出ています。そこに、完熟リンゴやオレンジ、軽いグレープフルーツっぽさといったものが加わります。その他、ナッツっぽさや溶かしバター、さらにそこは流石オーストリーと言うべきか、白コショウっぽさといったものも感じられました。 味わいは、色合いや香りの印象からすると辛口。というか、バランスの良いものとなっています。骨太ながら明るさのある酸味が主体でアタックから前に来ます。果実味は、その酸味の背景、といいますか、果実味のキャンバスの上に酸味の色が乗っている、というような感覚でした。ただ、温度上昇で果実味の印象は少し前に出ても来ました。ボディはライトですが、目の詰まった、しなやかさのあるもので、みずみずしい口当たりでした。 会では、オープニングのヴァイオリン演奏を聞きながら単独で、という感じでしたが、折角なのでちびちび飲んで鹿のテリーヌにも合わせてみました。 相性は思った以上によく、鹿の旨みや肉感のある食感に、ワインのしっかりした香りや、優しい果実味、しなやかさが合うのは勿論、流石ブラン・ド・ノワールと言うべきか、鹿の持つ鉄っぽい滋味に馴染んで、そのうまさを引き出してくれもしました。 他にこのワインを合わせるなら、鶏肉や鴨など肉系と試してみたいところ。鴨のハムとオレンジのサラダなんていいかもしれません。あとは、お寿司で行くならアナゴやブリ、赤身などちょっとしっかりしたタイプ、特に、香りの濃厚さを受け止めてくれそうなネタが良さそうかなと。 以前飲んだ際もいいワインだなと思いましたが、相変わらず華やかな香りとバランスのいい味わいで嬉しかったですね。食事と合わせてよし、単独でじっくり飲んでよしな、汎用性と完成度の高いワインだと思います。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年04月19日 23時58分11秒
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