ワインヲタ入門生のチラシの裏

前回は、大阪でのフジマルさんのワインイベントの投稿でしたが、その翌日に岡山でワイン会をしていました。

最近は随分とパクチーがブームですが、岡山はパクチー産地として結構頑張っており、香りや味わいが優しい「岡山パクチー」としてブランド化も進めています。
と、そんな話題が2月のメルロー飲み比べ会の際に出まして、なんと私も含めた参加者全員がパクチー好きだという事が判明。と、いうことで、パクチーとワインの会をやってみようという話になり、この度実現させました！

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岡山で岡山パクチーを、さらに、大阪へ行った際に百貨店で兵庫と千葉のパクチーを入手し、3地域による食べ比べとしてみました。
岡山パクチーは食べやすさを売りにしており、確かに香りは優しく緑のニュアンスも少な目。葉も柔らかで噛めば甘味を感じ、万人受けする、しかし、パクチーマニアックス達にはちょっと優しすぎるかも知れないといった感じ。
兵庫はバランスがよく、香りもしっかりパクチーらしく、葉は岡山よりは食感があり、甘さもほどほど。
千葉は最もしっかりしており、香りはパクチーらしさ全開の緑いっぱいなもの。葉や茎の部分には固さ、食感があり、噛みしめると甘みもありますが苦味のような感じも。
他にも、国内割とあちこちで栽培されているようで、もっと食べ比べてみたいところです。

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と、言いましても、流石に刻んだパクチーをつまむだけというのも何ですので、デパ地下などで中華、アジアン料理などのお惣菜を購入、それに好きなだけ乗せて食べる、というスタイルにしました。

飲んだワインは以下の6種類です。メモは取れていませんので今回はここで。

１、SMW　第九ワイン・ミュラートゥルガウ
3月のエルムンドさんのドイツワインイベントで購入したワインです。
淡い黄色で、黄色い花やミカン、洋ナシ、軽い花の蜜、白コショウなどのニュアンスがあり、味わいは柔らかな果実味がありつつも明るく強い酸が真ん中にビシッと入る辛口です。また、少しホワイトアスパラのような香りの要素があり、その辺がパクチーとどうかなと思ってのチョイスでした。
香りの相性はまずまずで、むしろ味わいとの相性が良かったかも。会場のワインバーヒラタさんに特別にご用意いただいた、岡山のパクチーやマッシュルームを使ったサラダがよく馴染み、パクチーやその他の野菜の甘み、マッシュルームの旨みと良い感じでした。
あと、一度やってみたかったばら寿司とパクチーの組み合わせにもいい感じ。まず、ばら寿司にパクチーが加わると一気にエスニック感出て面白くなりますし、それでいて香りや味わいが喧嘩することもありません。そこに、ワインのフレッシュな香りや、酢飯の甘みと相性のいいワインの果実味が加わることで、味わいに奥行きが出ました。

２、キンタ・ダ・アロルナ トゥリガ・ナシオナル・ヴィーニョ・ロゼ
ポルトガルは、ハーブとしてパクチーを使っている国ということで、何か1種類使いたいと考えていました。丁度、大阪駅前の阪急百貨店で試飲販売をしていましたので、桜の時期だしロゼもいいなと選んでみました。
トゥーリガナシオナルを使っているので、色は桜色よりは赤の強いものです。香りはベリー、特にクランベリー系のそれやチェリーっぽさが軸で、そこに流石この品種というべきか茶色いスパイスなども加わります。あと、トマトっぽさも少々。味わいは旨みの乗った辛口といった感じで、果実味は割と大人しい目。量感と潤いを感じるボディが印象的です。
パクチーとの相性は、赤いフルーツのニュアンスが強く、そこまででもなかったかも。ただ、千葉のインパクトのある味わいなら、アクセント的に馴染んではくれました。エビチリや麻婆豆腐との相性はよかったですが、特にエビチリの甘みやエビのプリッと感、唐辛子の香りなど、料理そのものとの相性の方が勝ったかもしれません。

３、広島三次ワイナリー　TOMOEマスカット・ベーリーA
赤ワインは4種ありまして、どれも日本ワインです。と、言いますのも、フジマルさんの大試飲会の最後に、残ったワインを譲って頂けるという機会がありまして、そこでガッツリ4本購入してきたのでした^^
先ずは、岡山でワインメーカーズディナーをご開催頂いたりと大変お世話になっている広島三次ワイナリーさんのベーシックなベーリーAです。
やっぱり色は薄めでルビーカラー。香りもベーリーAらしいイチゴ感、イチゴチョコの様なニュアンスといったものや軽い土っぽさの感じられるもので、ライトボディのクリアーな、しかしハリのある質感と柔らかな果実味を楽しめるワインでした。
パクチーとは割と相性がよく、岡山パクチーの甘みと果実味が馴染んだり、兵庫や千葉のしっかり感じられるパクチー香に香りが合う印象。また、パクチーばら寿司の香りや旨み、パクチー増量のエビマヨのまろやかさといったものとの相性も良かったです。
タイ料理ワイン会の時もそうでしたが、ベーリーAって意外にパクチーと相性いいのかも。

４、くずまきワイン 蒼
このワインは、大分昔飲んでそのスパイシーさやワイルド系の香りに驚かされたワインでした。
ただ、今回は黒いフルーツや、赤いフルーツのコンポートといった色の濃い、しかしフルーティなニュアンスが中心となっており、スパイシーさは茶色いスパイスやコショウっぽさが感じられはするものの、ワイルドな獣・ジビエ系のニュアンスはかなり大人しくなっていました。造りの変化か時間経過の影響かわかりませんが、ジューシーな果実味と明るい酸も相まって、ミディアムフルのよく出来た赤ワイン、という感じでしたね。
昔の特徴的な香りのあったものならパクチーとの相性面白かったかもしれませんが、今回のものはちょっと素直過ぎましたね。黒酢の酢豚を用意していたのですが、それとの相性はバッチリ。ただ、パクチーの存在感は大分無くなってしまいました^^;

５、タケダワイナリー ドメイヌ・タケダ・ベーリーA古木2014
ベーリーAはパクチーに合うのか、ということで、より力強いタイプとも合わせてみました。
色はしっかり赤黒く、香りはココナッツぽさやブラックカラントやドライプルーン等の黒いフルーツ、バルサミコ、キノコ、微かなヨードなど深く複雑、味わいもまろやかさや大きさを感じるミディアムフルボディで、果実味やタンニン、酸のバランスがいいです。
流石にちょっと存在感があり過ぎたか、3種のパクチーどれも香りがワインに飲み込まれる感じに。これも黒酢の酢豚は良いつまみで、他に、ココナッツ系のニュアンスのおかげか、エビマヨとも中々合ったのが面白かったです。あとは、サラダのマッシュルームやトマトにもいけました。

６、セイズファーム　メルロー2015
最後は、〆られるワインでという事で、セイズファームさんのメルローです。
色はらしい赤黒い色合いで、透明度もあまりなくしっかり出ています。香りも赤や黒のフルーツにスパイス、土、軽いハーブっぽさ等が感じられ、味わいにはキッチリ果実味があり渋みも穏やかにですが存在感を見せる、まさにメルローといったワインです。
これも、やはりパクチーにはちょっとしっかりし過ぎでしたでしょうか。ただ、麻婆豆腐やエビチリに、千葉のパクチーを山盛り載せますと、料理単体ではそれほどでもなかった相性が、料理のスパイス感、パクチーの香りと食感に対しワインのフルーツ感がちょっと馴染む雰囲気もあったかもしれません。あと、意外と酢豚には相性良くないですね。

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岡山パクチーと岡山マッシュルームのサラダのアップです。白とは特に相性がよく、さらには他のどのワインとも一番無難だったかも。
マリアージュ的には、やはり白が、それも今回のミュラートゥルガウのようなアロマティックな品種が手堅いですね。あとは、あっさりタイプのベーリーAとパクチー、行けるという感覚強まったかもしれません。あとは、オレンジワインや、自然派の地場品種系なんかをやっぱり使えばよかったかなと。
それでも、図らずも日本の赤4種飲み比べなんてことも出来ましたし、パクチーの産地による食べ比べも出来まして、面白い会として楽しめはしたかなと^^

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今回のワインです。左から、第九ワイン、ロゼ、三次ベーリーA、蒼、タケダ古木、セイズファームメルローです。


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