テーマ:ワイン大好き!(30800)
カテゴリ:日本ワイン
今回も、先日のサントリー塩尻ワインセミナーで飲んだワインです。前回のベーリーA同様、試飲、懇親会、持ち帰ってと3回ほど飲みました。 ジャパンプレミアム・岩垂原メルロー2013。2013は、メルローにもいい年となったそうで、7・8月の暑さで成熟が早めに進みながらも9月の気温低下でアロマも十分に蓄積、10月中旬に完熟したブドウを収穫できたそうです。非常にいい状態で収穫に入れたとの事で、選果の必要が殆ど無いほどだったのだとか。フレンチオーク樽熟成のワインが90%、タンク熟成が10%の比率でブレンド。 価格は、楽天内では上記リンク先のお店で8262円。 色は流石にしっかり黒いです。が、そこはやはり日本ワイン、ガーネットも見え透明度はあります。エッジにかけてはより赤さが。 香りはカシスや黒ベリー、ドライプルーン、ベリーフルーツのジャムといった色の濃いフルーティーさがあり、さらに時間と共にダークチェリー、ドライアプリコット、干し柿といったまた趣の違うフルーツ感も出てきました。加えて、メルローらしい洋酒を使ったフルーツケーキっぽさも。その他、茶色いスパイス、黒い土、ビターチョコ、コーヒーといった要素や、軽くなめし革やターリーなニュアンスも。 味わいはバランス型。果実味が背景にスケール感をもって広がりつつ、そこに旨みを伴う明るい酸とキュッと印象を〆る渋みが乗るといった感じです。ボディはまろやか滑らかなミディアムフルといったところですが、収斂味や骨格を感じる質感で、しなやかさも覚えます。 懇親会では、メインの信州牛のステーキに合わせましたが、まあこれが合わないはずがないという組み合わせでした。まろやかな脂がありつつも、基本赤身で肉の旨みを感じられるステーキに対し、ワインの果実味や渋みが脂の旨みを引き出し、肉の旨みを引き立てます。そこに、果実感のある香りが加わることで、華やかさもプラスされますね。 また、地元に持ち帰って合わせたもので面白かったのは、実は和ディップと充填豆腐だったり。充填豆腐の、クリーミーで甘味のある味わいと豆の香りが、そもそもワインの渋味や果実味、それに香りとも相性がよく、そこに和ディップの味噌のコクと甘み、油が加わることで、さらに旨みの面での構成要素が増えて華やかなマリアージュになりました。 価格的には確かに結構しますが、海外のメルローに見られるような華やかなニュアンスがはっきり出ており、味わいのバランスもよく、流石のワインではあります。スパイシーさやタイトさのある塩尻メルローもいいですが、このワインはより幅広い層に受け入れられるでしょうし、単独で飲むにも向いたタイプかなと。 ただ、その一方で豆腐や味噌を使った調味料と相性がいいというのはやはり日本ワインだなと言う感じで面白かったですね。 因みに、このワインも9月にリリースされる新ヴィンテージから、サントリー塩尻ワイナリーシリーズの1つとなります。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年05月25日 22時40分04秒
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