テーマ:ワイン大好き!(30782)
カテゴリ:南アフリカワイン
先日の倉敷ピノ・ノワール会のワイン、赤2種類目は今、個人的にちょっと気になっている産地である南アフリカのピノです。 ピーター・マックス・ピノ・ノワール2016。生産者クリスタルムは、南アフリカ南端に近いウォーカー・ベイ地区にある、2007年に設立された新しいワイナリーです。同エリアには南アのピノの有名生産者であるブシャール・フィンレーソンがありますが、クリスタルムのオーナーはそちらの3代目だそう。ピノは、ヴィンテージごとに醗酵時に全房で行うか除梗するかを判断、酵母は天然酵母での醗酵となります。 価格は、3500円前後です。 色は深いルビー。透明感と赤さを感じるものです。 香りは開けたて時には若干の還元っぽさもあったでしょうか。それが時間と共に落ち着き、何処か焼き栗や焼きイモを思わせるような甘さと香ばしさを感じるニュアンスとなっていきます。その他の要素としてはやはりフルーティさはしっかりあり、イチゴやラズベリーといった定番の赤ベリー感に加え、チェリー、それもマラスキーノ的な雰囲気が少々。また、乾燥ハーブっぽさや若干のヨードも感じられたでしょうか。 味わいは、果実味の印象はある程度しっかりあります。ただ、それは抑えの利いたもので、今回の飲み比べの新世界ものの中では最も繊細だったかなと。酸はしっとり系で印象が強くこそはありませんが、量の多さは感じるものでした。若いという事もあるでしょうが、渋みは結構しっかり。ボディはクリアーで滑らかなミディアムボディ。色合いと相まって赤い宝石を思い浮かべるような感じでした。 会で飲んだタイミングとしては、ハツ、浅漬け、ズリの辺りでした。 ハツも少し残して合わせてみましたが、ニュージーランドのものほどではありませんが、勿論いい相性ではありました。ハツの食感とジューシーな旨みに対し、ワインの質感や果実味が寄り添ってくれました。 一方、ズリとは見事なマリアージュ。ズリは塩でしたが、その旨み、そしてよりはっきり出る肉の香りに対しワインの果実味や複雑さのある香ばしい香りがガッチリ噛み合います。鉄っぽい上手さをぐっと引き出してくれる感じでした。 また、浅漬けの中にトマトがあったのですが、その酸味や甘味に対しても中々良かったのは面白いところでした。 このワインは、昨年京都へ行った際に2014ヴィンテージを飲んで、その質の高さに驚かされたワインでした。もう一度是非飲みたいと思いつつ中々飲めていなかったため、今回ピノテーマのワイン会と言う事で使ってみましたが、ご参加いただいたみなさんからも今回イチの驚きとのご評価を頂けました。 開けたてに若干の還元っぽさこそありましたが、バランスや質感がよく、香りも時間と共にフルーティさと複雑味を感じられるものとなり、やはり素性のいいワインなのは間違いないとあらためて思わせてくれました。 こちらでは3326円と少しお安くなっています。インポーターのラフィネさんは、今酒屋さん界隈でも評判が高いようです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年12月21日 17時05分42秒
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