テーマ:ワイン大好き!(30782)
カテゴリ:フランスワイン
先日の倉敷でのピノ・ノワール飲み比べ会のワインもこれで最後。トリはやはりブルゴーニュで。 モンテリー・クロ・デュ・メ・ガルニエ・モノポール2014。生産者はモンテリー・ドゥエレ・ポルシュレ。コート・ド・ボーヌ地区、ヴォルネイの西隣にあるモンテリー地区で、300年以上の歴史を持っています。現在の体制になったのは1989年、ルロワやオスピス・ド・ボーヌで醸造長を務めたアンドレ・ポルシュレ氏がドゥエレ家と養子縁組をした事によるそうです。現在はアンドレ氏の孫娘カタルディーナ氏が醸造長を務めます。畑は6.5ha、リュット・レゾネを実践しています。クロ・デュ・メ・ガルニエはこちらのモノポールで、粘土石灰質土壌との事。 価格は、楽天内では5000円程度です。 色は鮮やかなルビーカラー。黒さもありますが赤い印象の方が強いですね。 香りはベリーフルーツの印象は強いですが、ボーヌらしくはつらつとした赤ベリー、と言う感じではなくブルーベリーや軽いブラックベリーを感じるものです。赤も勿論ありますが、クランベリーのドライフルーツといったものとなっています。また、プラムやダークチェリー、マラスキーノ、それに若干のザクロやブルーベリーヨーグルトといった要素も感じられる、フルーティさの強いものでした。そこに、若干のハーブ、薄荷、土っぽさといったものが加わったでしょうか。 味わいは結構果実味のインパクトがあります。勿論、明るい酸も加わりますし、べったりしたような印象を受けるものではありませんが、香りとも相まってフルーティな印象を受けます。渋みもそこそこ感じられ、後口にかけて味わいの印象をキュッと締めてくれます。ボディはミディアム。目の詰まったタイトな印象を受けるもので、滑らかさも感じられる質感でした。 会では、鴨や野菜串、それに〆の鶏ダシ茶漬けともちょっと合わせてみました。 鴨との相性はまさに教科書的と言っていいモノだったと思います。鴨独特の香りに対しワインのベリー感が合いますし、塩気+旨みに対しても、果実味や渋みが対比を見せつつうまみを引き出し、酸がそれをより華やかにしてくれる感じでした。また、モッチモチの鴨肉の食感に対しても、ワインの目の詰まった質感が負けませんね。 野菜串に対してはまずまずといったところですが、これもやはり金針菜の食感と若干の青さがより相性良かったでしょうか。 また、鶏ダシ茶漬けとも悪く無く、鶏ダシの済んだ旨みに対し、ワインの味わいの各要素が優しく寄り添ってくれるような感じだったのは良かったです。 最近評判の作り手と言う事で飲んでみましたが、バランスの良さや複雑味を感じさせつつも、果実感が主体でとっつきやすさもあり、それでいて鶏ダシ茶漬けのような繊細な味わいとも合うと、噂に違わない良いワインでした。やはり、このワインが一番落ち着く、と言う方もいらっしゃいましたね。 こちらのお店では、同じヴィンテージが4946円。勿論まだ若さはありますが、年始のワインとしても面白いのではないかなと思います。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年12月26日 22時47分30秒
コメント(0) | コメントを書く
[フランスワイン] カテゴリの最新記事
|
|