テーマ:ワイン大好き!(30819)
カテゴリ:日本ワイン
今回は日本の白です。お正月にお節と合わせてみました。 月を待つ2016。北海道余市産のケルナーを、栃木県足利市のココファームで醸造したものになります。ココファームでは、自社畑の他、栃木県内、さらには山形、長野、山梨、埼玉といった所に契約農家があり、北海道にもそんな契約農家がいらっしゃいます。本ワインは、そんな契約農家のケルナーを用いたものになりますが、この2016ヴィンテージには貴腐葡萄も少し混ざったとの事。 価格は、3000円程度です。 色は薄い黄色。レモネード的な色合いです。 香りは、貴腐葡萄のおかげかフルーティ、それも甘さを感じる物が主体です。蜜入りリンゴや洋ナシ、ビワ、更には黄色いトロピカルフルーツといったものが感じられましたし、柑橘香もありますが、完熟温州ミカンやスイーティといった濃さのあるニュアンスが出ていました。もちろん、ただ甘いだけでなく、やはりケルナーらしいビワの葉や柿の葉といった緑の濃い、硬さのある木の葉の気配はありましたし、軽いグリーンハーブ、白コショウ、それに遠くに微かにナッツっぽさも感じられたでしょうか。 味わいは、流石貴腐葡萄が入っているだけあって果実味のインパクトがバッチリ。明確にメインの要素と言えるレベルで感じられ、そこにまったりした酸が控え目に入ってきます。後口にかけては軽い苦みもありましたし、13度あるからかアルコール感も感じられました。ボディはミディアムライトといった所で、丸さや柔らかさがありつつも少々の重さを感じます。口当たりはなめらかなものでした。 お節との相性は上々で、煮しめや合鴨ロース、焼き海老、ブリの照り焼きといった味のしっかりしたものにも、果実味や香りの華やかさ、アルコール感のおかげで負けずよく合いますし(果実味と甘味の引き合い、それによる旨みの盛り上がりがありました)、鮭と野菜の新丈といったちょっと繊細なものともこれが中々いけます。 また、田作りや数の子、松前漬けなど、ワインとは難しそうなものとも問題なく、アルコール感のおかげか生臭み等全く出ず、旨みを引き出しつつ香りと相まって華やかな雰囲気を楽しめました。 その他、こんな時期ですが鱧の湯引きを見つけたのでそれもつまんでみましたところ、やはり旨みを伸ばすいい相性でした。ただ、甘みに合わせて酢味噌を着けますとちょっと相性壊れる感じで、梅肉ソースの塩気や旨みの方がより馴染む印象でした。 このワイン、過去のヴィンテージも飲んでいますがその際はフレッシュで爽やかと言う印象でしたので、今回のボリューム感と甘いニュアンスには驚かされました。ただ、こういったスタイルになっていても、お節の和食と相性がいいというのは流石だなと。魚卵系に合うというのも日本ワインのいいところと言えそうですね。 まだ楽天内にも残っています。こちらのお店では2999円。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年01月29日 10時24分12秒
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