テーマ:ワイン大好き!(30818)
カテゴリ:ドイツワイン
今回はドイツの赤。シュペートブルグンダー=ピノ・ノワールのものになります。 マルクグレーフラーラント・シュペートブルグンダー2015。生産者はマルティン・ヴァスマーです。ドイツのトスカーナとも言われ、現在ベルンハルト・フーバーを筆頭にシュペートンブルグンダーの有力産地となっているバーデンですが、更にその南部にあるのがマルクグレーフラーラントと言う土地で、シュヴァルツバルトからもほど近いようです。ヴァスマーは、そのフーバー醸造所の元醸造責任者だった人物です。砂や泥炭に石灰質が混じる土壌という同地で、シュペートブルグンダーやソーヴィニヨン・ブラン等のワインを手がけています。 価格は3500円弱くらいでしたが、楽天内にはありませんでした。インポーターはヘレンベルガーホーフさんなので、じき扱う所が出てくるかもしれません。 色は透明度のあるルビーカラーではありますが、黒さと言うか暗さのあるものとなっています。 香りは、樽の影響も感じさせるカラメルやココアのニュアンスがありますが、下草やドライハーブっぽさもよく出ています。勿論、フルーツ香もしっかりで、定番の各種赤ベリーっぽさやチェリーといった要素に加え、ブラックベリーや軽い柿といったものも感じられました。その他、茶色いスパイス、黒い土、バラ、紅茶の葉、さらには若干の醤油のような気配などもあったように思います。 味わいはバランス型ですが、やや果実味優位といったアタックからの印象です。酸が柔らかで穏やかなものだというのもその辺関係していそうです。また、渋みも後口にかけてじんわりと、アクセント的に感じられるといった所。ボディはなめらかでクリアーさも感じるといった質感のミディアムライト。 食事との相性では、焼き鳥をつまんでみましたがこれはもう完璧。モモなら塩でもタレでもいいですし、塩で食べる砂肝も良かったです。肉の旨みとワインの果実味や渋みの相性が間違いなく、塩ならその旨みをより引き出してくれますし、タレなら果実味とタレの甘味が馴染みつつ、香りの相性も良くなる感じ。鴨串なんかも間違いなく、これもタレ塩どちらでも行けますが、肉に力がある分タレだとややワインを上回り、塩の方がよりちょうどいい、ピントの合ったマリアージュになったかもしれません。 また、面白かったのが鯖の金山寺味噌漬けというものがあったのでつまんでみたのですが、鯖の脂と味の濃さ、それを引き立て華やかにする味噌の味わいと香りに、ワインの香りのフルーティさや、味わいの各要素が上手くかみ合い鶏肉に負けないいい相性に。青魚とワインの相性はよく探りますが、成程味噌漬けと言うのは今まで試していませんでしたがありですね。 このワインも、実は大分前に別ヴィンテージを飲んでいたのですが、その時は開けたてはかなり堅く樽のニュアンスが強く、2日目3日目になるとようやくフルーツが見えてくるといった感じでした。 今回は、確かに樽のニュアンスはあるもののかなり大人しく、開けたてからある程度フルーティさを楽しめる、しかし、2日目3日目になっても衰えず、といった感じで、よりエレガントに、しかし懐の深さはそのままといった感じのワインと言う印象でした。 ヴァスマーのワインは、他に昨年12月の大阪クリスマスマーケットでソーヴィニヨン・ブランを試飲させて頂き好印象でした。この生産者の名前、覚えておいて損はないかなと思います。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年01月30日 22時52分13秒
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