テーマ:ワイン大好き!(30785)
カテゴリ:日本ワイン
先日の天ぷら屋さんでの甲州飲み比べ会のワイン、続いては山形の甲州です。 鳥上坂甲州2016。生産者は酒井ワイナリーです。山形県の、その名もズバリ赤湯という温泉地にあるワイナリーで、明治7年創業という老舗です。ただ、赤湯でのブドウ栽培自体は江戸中期から行われていたそうで、島根と同じく、やはり、甲斐の国から甲州を持ち帰った人物が居たようです。 本ワインは、そんな歴史ある赤湯の自社畑の甲州と天童市の契約農家さんの甲州を用いています。価格は、2500円程度ですが楽天内に今のところ扱いは無いようです。 色は薄めではありますが、明確に黄色を感じるものでした。ツヤのある薄い黄色といったくらいでしょうか。 香りは12か月の樽熟成のおかげか、カスタードや蜜、ナッツ、それに微か~なカラメルっぽさといったものが感じられました。また、若干のシェリーのような雰囲気も。フルーツのニュアンスも勿論あり、ミカンやレモンといった黄色い柑橘に加え、オレンジピールっぽさも少々。また、メロンも感じられました。その他、乾燥ハーブや黄色い花、遠くにトウモロコシっぽいような要素もあったでしょうか。 味わいは果実味のアタックはやはりあります。しかし、そこは流石東北山形、太く強い酸がその果実味の真ん中にビシッと入ります。ボディはライトではありますが、まろやかさとその外側にハリも感じるような質感で、ライトなりのエキス分も感じられました。 会では、キスの天ぷらのところで飲みましたが、用意して頂いていた塩を付けて合わせるとまずまずといった程度。 しかし、天つゆ+大根おろしで合わせますと、天つゆの香りとワインの樽感がバッチリ嵌り、さらに衣の香ばしさとも相まって華やかに。また、その華やかさがキスの旨みや大根の甘みに馴染み全体として一体感と広がりを感じるものになりました。 と言う事で、他にこのワインに合わせるなら、ある程度しっかりしたものがやはり良さそうです。肉じゃがや等も面白そうですし、鶏肉のフリカッセなど洋風なものでももちろんいいでしょう。 やはり樽のニュアンスのインパクトはありますが、それに負けない果実味や酸がある、寧ろしっかりした酸とはバランスがいいくらいで、今回参加者の方々からも非常に評判のいいワインでした。後で購入したいという方もちらほら。 インパクトとバランスの良さがあり、食事と合わせるのは勿論、ワインバーなどで単独で頂くのもありかもしれません。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年06月27日 22時40分06秒
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