テーマ:ワイン大好き!(30785)
カテゴリ:泡モノ!
今回の雨は大変な災害となりましたね。私は幸い、家の前の道路が冠水したくらいで済みました。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。 5月の天ぷら屋さんで甲州飲み比べ会のワインも今回で最後です。赤ワインはちょっと合わせにくいかなと言う事で、最後には甲州とは全く関係ありませんが以前から飲んでみたかったオーストリーのロゼ泡を持ってきました。 ロゼ・ゼクト。生産者はフランツ・シュトロマイヤーです。オーストリア、ヴェストシュタイヤーマルク地方のワイナリーになります。1988年に醸造学校を卒業しワイナリーを立ち上げたそうですが、その際に福岡正信氏の自然農法に触れ、2004年には完全にビオディナミでの栽培を開始、2007年には酸化防止剤無添加での醸造も開始しています。 セパージュは、ブラウアー・ヴィルトバッハー100%。紀元前4世紀ごろに、ケルト人がシュタイヤーマルクの野生ブドウから作り出したという品種で、シルヒャー・ロゼという、当地だけでしか作られていないロゼワインになることが多い品種です。価格は、4500円程度。 色は赤さのあるバラ色ですが、その中に少し茶色のニュアンスも見えるでしょうか。 泡はキメ細かく、量もあって中々にクリーミーです。 香りはラズベリーやイチゴなど各種赤ベリーやそれらのドライフルーツ、オレンジピール、アンズやザクロといったフルーツのニュアンスが出つつ、キノコや下草、ハーブ、バラ、ローズヒップといったような要素も。さらに、赤い花や若干の紫の花、黒蜜、軽い茶色のスパイスにオイリーさ、ミネラルや酵母といったものもあり、複雑さも感じられます。また、そこは流石オーストリー、白コショウの雰囲気も少々。 味わいは、果実味がありつつもそこにしっとりした、しかし強さのある酸がぴったり寄り添う感じで、後口にかけては果実味より前に来ます。加えて、若干の渋みや旨みも。ボディはミディアム位ですが、クリアーさやハリ、軽い凝縮感を感じる、透明感と硬質さのある質感でした。 会では、稚アユの天ぷらと、追加でお願いした湯葉巾着のところで飲みました。 稚アユとは、実はこのワインが一番相性良かったかも。赤いフルーツだけでなくハーブっぽさやスパイス感があり、それでいて透明感のあるワインと言う事で、稚アユの独特の香りにバッチリ。また、香りの影響もあるでしょうが、旨みのある辛口な味わいと、稚アユの苦味とがよく馴染んでいました。。 また、湯葉巾着とも勿論バッチリ。コショウのスパイシーさがワインの香りにがっちり噛み合いますし、ホタテの甘みもワインの果実味といい感じです。加えて、泡の刺激と湯葉+衣のカリッとした食感の相性も良好。 オーストリーにも様々な造り手が居ますが、こちらは自然派ワイン感かなりしっかり出たタイプですね。その独特の複雑さがありつつ、オーストリーらしいフルーティさやスパイシーさ、透明な質感もありで、中々面白いワインでした。スパークリングとしては勿論、泡が抜けた後ロゼワインとして飲んでも楽しめそうですし、瓶熟成させるのも興味深いところです。 ロゼ・ゼクト [N.V] シュトロマイヤーStrohmeier Rose Sekt 楽天内では現在5000円程度ですね。中々の価格帯ではありますが、シャンパーニュともフランチャコルタとも違う、独特の魅力があると思います。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年07月08日 09時44分23秒
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