ワインヲタ入門生のチラシの裏

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今回はシードルです。日本、それも岡山産のリンゴを使用したものになります。
和氣ｓｙｕｗａｓｙｕｗａ・りんごのうたというこのシードル、リンゴの産地は岡山県の和気町です。和気町は、その名の通り和気清麻呂の出身地でもあるのですが、地形的には盆地になっているという事もあり佐伯観光りんご園というリンゴ園もあります。
一時は荒れていたようですがそれを立て直し、8月下旬ごろから10月下旬ごろまではリンゴ狩りも楽しめる観光リンゴ園として現在営まれています。

そんな和気観光リンゴ園のふじりんごを、福山わいん工房さんに委託して造られたのがこの和氣ｓｙｕｗａｓｙｕｗａ・りんごのうたと言うシードルです。

色は淡い黄色と言う程度ですが、にごりがあります。
泡はキメ細かく量も多いです。オリのあるスタイルなこともあり、ちょっとビール的かも。

香りも、酵母っぽさや白い花のニュアンスが強め。その奥に、仄かなリンゴやリンゴの皮の要素が見えたでしょうか。また若干の乾燥ハーブっぽさもあったかなとも思いますが、まあ基本的に酵母っぽさが強く出ます。

味わいはキッチリ辛口。ただ、ドライ！と言う感じではなく、柔らかな酸味と旨みのある穏やかでしっとり感のある辛口とでもいうべきもの。ボディは勿論ライトですが、泡や澱の影響もあってかまろやかさのある質感でした。

知人のホームパーティにお呼ばれした時に持って行ったのですが、お出し頂いたイタリアンとは抜群のマリアージュ！と言う感じにはならないもののどれとも喧嘩せず、つまみとして楽しめました。
ただ、その中でもクミンシードを用いたエスカベッシュとの相性は中々のもので、クミンのニュアンスに酵母っぽさや遠くに感じられる乾燥ハーブっぽさが噛み合いを見せましたし、穏やかな酸味がエスカベッシュの酸味と甘味によかったですね。

ホームパーティにご参加の方々にも飲んで頂きましたが、シードルには甘いお酒と言うイメージをお持ちの方が多かったようで、辛口と言う点にまず驚かれていました。その上で、6％と言う度数もあってかビールっぽいという感想がよく聞かれましたね。確かに、そういった感じで気軽に楽しめるシードルでした。
因みに、価格は750mlで2000円、ハーフボトルで1200円、さらに、ハーフボトルと備前焼の器のセット3000円なんてのもあるようです。購入は、和気駅前にありますギャラリー・アカシヤというお店でさせて頂きました。今のところ、販売は和気町内限定のようです。
岡山産のリンゴと言うのも驚きですし、味わいも飲みやすいもので、中々面白い特産品が出来たのではないかと思います。


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