ワインヲタ入門生のチラシの裏

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今回は、先日レストラン・レオーニさんへお邪魔した際に頂いたワインです。
モンペ2016。生産者ドメーヌ・モンは北海道の余市郡の登町にあるワイナリーです。ドメーヌ・タカヒコさんで2年研修され、2016年に新規開業されたそう。15年間耕作放棄地だった土地を譲り受け、ピノ・グリを植えられました。本ワインは、買いブドウを用いているようで、自社ブドウが使えるようになるまでは「ドメーヌ・モン」ではなくドメーヌを付けずに「モン」と言うブランドを名乗られるそうです。野生酵母での醸造で、酸化防止剤も添加無し。
セパージュは、ナイヤガラ86％・バッカス8％・ケルナー6％。

色はややツヤ感もあるオレンジがかったもので、微かな濁りも感じられたでしょうか。
泡もあります。微発泡なペティヤン・ナチュレル的なものですが、勢いは結構あります。

香りはこのセパージュらしくアロマティック。南国の黄色いフルーツっぽさが出ており、そこにブドウや、ナイヤガラらしいラブルスカっぽさが加わります。また、グレープフルーツやライム、レモンと言った柑橘の気配も少々。その他、ハーブっぽさや微かな酵母のニュアンスも。

味わいは、この香りながら太い酸がビシッとアタックから感じられ、果実味はその背景に繊細に広がるといったバランスのキッチリ辛口なものです。また軽い旨みも。ボディはライトです。オリの影響もあるでしょうが、まろやかさを感じる口当たりでした。ただ、その中にもハリやミネラル感がありました。

当日は、前菜のイワシとジャガイモのテリーヌに合わせました。イワシ・ジャガイモが合いまった味わいに対して、泡がサッパリさせつつ旨みの相性の良さが感じられる、といった組み合わせでした。特に、料理の余韻に対してワインの香りや味わいが映える印象です。
ただ、イワシを控え目に、ジャガイモを多めに食べつつ合わせますと、ジャガイモの香りとワインの香りが噛み合い、さらに、味わいのバランスもジャガイモの味わいによく合う感じが見えました。その辺は、やはり北海道のワインなのかなと^^

品種のアロマティックさがありつつ、泡も相まっての辛口でフレッシュな味わいが楽しめ、食前・食中どちらでも使えるワインだなと。カジュアルになんにでも合わせて頂けそうですが、その中にも香りや味わいのバランス、強弱の度合いなど、精緻さも見せてくれました。


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