ワインヲタ入門生のチラシの裏

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今回から、先日行いましたフレンチとオーストリーワインの会のワインです。先ずは泡ものから。
​ペーター＆パウル　ペット・ナット2016​。生産者ペーター＆パウルはクレムスタールのワイナリー。1640年からブドウ作りをしている(ワイン造りは1990年代からのようですが)、ホーク家が営むワイナリーです。ペーター＆パウルとはキリスト教の聖人の名前で、ワイナリーに両者の木像がある事から取ったのだとか。2008年にオーガニック栽培へ転向、2015年にはBIOSの認証を得ています。
セパージュはグリューナー・ヴェルトリーナー70%、リースリング20%、ゲルバー・ムスカテラー10%。価格は3000円程度です。

色は薄い黄色。
泡はペット・ナット＝ペティヤン・ナチュレルと言う事で量は多いものの優しく、ビール的です。

香りは、開けたては少々還元的なニュアンスもありつつ、レモン的な柑橘っぽさやハーブ感が感じられます。徐々にその還元的な雰囲気が薄れてくると、オレンジ、オレンジピール、軽いリンゴっぽさと言ったフルーティさが表れてきます他、先に出ていたレモンっぽさやグルーんハーブの要素もよりクリアーになります。また、甘草などのオリエンタルスパイスっぽさも出てきました。

味わいは、しっとり明るい酸味が旨みを伴いつつアタックに感じられます。果実味はその背後に繊細で柔らかに広がるといった感じで、泡の刺激もあってまさにクラフトビール的なきっちり辛口なものです。ただ、クリアーなライトボディながら滑らかな質感であることと旨みのおかげでドライ！と言うような印象でもありません。

会では、アミューズのニンジンのムースのところで飲みました。
ムースの人参の香りとワインの香り、中でも柑橘っぽさと時間とともに表れるオリエンタルスパイスっぽさの相性は中々。加えて、滑らかな食感とワインの微発泡さもいいです。ただ、ワインはきっちり辛口と言うことで、味わいがブワッと華やかに、とまではいきませんでした。むしろ、ムースの上に乗っていたボタン海老やキャビアの旨みとの相性の良さが際立ったかも。
このワインは何にでも合わせやすそうです。お刺身なら白身は勿論、泡のインパクトのおかげで赤身などでも行けそうです。一方で、パイ包み系などの香りも油もしっかりあるようなものでも、ワインのスパイス香と泡のおかげで上手く馴染みそう。

ペティヤン・ナチュレルは主にフランスのものですが色々頂いたことがあり、それらと共通する開けたての還元っぽさや酵母感があったと思います。ただ、やはり時間経過で出てくるニュアンスはオーストリーらしいものがあり、微発泡感とスパイシーさやフルーティさの相性も良く、このスタイル今オーストリーでちょっとはやっているようですが、成程と思わせるものはあったかなと。

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ペーター＆パウル　ペット・ナット　[2016]　＜白＞　＜ワイン／スパークリング＞【■9580416】​
楽天内では、投稿時現在こちらのお店で2937円。食事との相性は和食からフレンチ、アジアン料理まで幅広そうです。


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