テーマ:ワイン大好き!(30785)
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先日行いましたフレンチとオーストリーワインの会のワイン、続いてはオーストリーと言えば外せないゲミシュター・サッツです。 ウィーナー・ゲミシュター・サッツ・ミッテルベルク2015。生産者ウーラーはウィーン放送交響楽団に所属する現役ヴァイオリニストで、日本での公演にも何度も参加しているという異色。2001年にたまたまウィーンの銘醸地にある畑を譲り受けた事からワイン造りをスタートしました。やはり、2006年から完全オーガニック栽培を実施、一部ビオディナミも取り入れているようです。 セパージュは、ゲミシュター・サッツと言う事でグリューナー・フェルトリナーやノイブルガー、トラミナーなど11種類の混植混醸。エスタライヒッシュ・ヴァイスなる初めて聞いた品種も含まれています。価格は、4000円程度。 色は薄い黄色ですがツヤ感はあります。 香りは思いの外スパイシーさがよく出ており、白や緑のコショウっぽさは勿論、甘草などのオリエンタルスパイスがはっきりくっきり感じられるのが印象的でした。その他の要素としてはやっぱりフルーツ香。レモンやミカン、キンカン、それにライムなどの黄色や緑の柑橘、さらに洋ナシ、カリン、南国フルーツなどの濃い目のニュアンスもあります。加えて、乾燥ハーブや微かなナッツ的な香ばしいニュアンスも。 味わいはバランスの良いものではありつつ、各要素しっかりインパクトのあるものでした。果実味のアタックがメインの要素としてあり、それを背景に明るく太い酸がジワリと感じられます。ボディはミディアム。密度としなやかさを感じるもので、ミネラル感もしっかり。また、開けたては微発泡気味だったでしょうか。 会では、鱧の焼き霜のところで頂きましたが、相性バッチリ。 焼き霜にしてあることで出てくる鱧の香りと一体化した香ばしさに対し、ワインのスパイシーさや若干の香ばしさががっちり噛み合います。また、スダチの皮の香りに対してはまあオーストリーワインが合わないはずが無く。香ばしさに加え爽やかさも感じられ、そのおかげかワインの酸と魚の旨みの相性も良く感じられまさにマリアージュでした。 加えて、焼きなすのソースの塩気や旨み香りを加えることで更に深み、構成力が増したように思います。 ゲミシュター・サッツのワインの選択肢も随分と増えましたが、これは2015と言う若いヴィンテージで、かつ、開けて比較的早いタイミングからスパイシーさや、トーンが低くもキレイさのある香り味わいを楽しめ、完成度が高いのは勿論、とっつきやすく、ゲミシュター・サッツの入り口としても適しているかなと。今回お店のソムリエさんにも各ワイン味見をして頂きましたが、気に入られたものの様でした。 また、個人的に鱧は好きな魚で、湯引きや焼き霜など食べながら色々ワインも合わせて来ていたのですが、このワインとの今回の組み合わせは、過去のものを振り返ってもトップレベルのマリアージュとなりました。 [2015]ヴィーナー ゲミシュター サッツ ミッテルベルグ 750ml 白 ウーラー 【スクリューキャップ】 【オーストリアワイン】 投稿時点では、こちらのお店の3805円が最安値でしょうか。スクリューキャップなので開けやすいのも魅力です。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年10月07日 23時05分43秒
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