テーマ:ワイン大好き!(30782)
カテゴリ:フランスワイン
先日のオレンジワイン飲み比べ会のワイン、続いてはフランス・アルザスのものになります。 シ・ローズ。生産者はクリスチャン・ビネールです。フランス・アルザス地方で1770年からワイン造りを行っているという歴史あるワイナリーで、11ヘクタールの畑を持ち、家族経営を続けています。こちらも、畑では無農薬栽培を実践、SO2も不使用と言う自然派な造り手でもあります。 セパージュはゲヴュルツトラミナー65%、ピノ・グリ35%。両品種を8ヶ月醸した2016年と8日間醸した2017年のキュヴェを合せ、大樽でシュールリー熟成しているという変わり種です。価格は3500円程度。 色はオレンジカラーですがしっかりしたもので、夕焼け色ないしタマネギの皮といった感じ。 香りはライチやアロエヨーグルトのアロエのニュアンスが出ており流石はゲヴュルツだなと。そこに、チェリーやクランベリーと言った赤いフルーツのニュアンスやちょっとスイカっぽい雰囲気も加わりフルーティです。ただ、それだけではなく赤コショウやオリエンタルスパイス、ハーブっぽさや若干のカイワレ?のような気配、それに薔薇的な赤い花の要素と言ったものも感じられました。 味わいは渋みしっかり。赤ワインかと思うほどはっきりアタックから感じられ、後口にかけても印象を残します。果実味は柔らかく、しかし渋みの背後からじわじわと後口まで長く広がります。酸の印象はそこまでではありませんが、果実味や渋みを裏か支えると行った感じ。ボディはミディアムで、ハリのある、クリアーで滑らかな質感です。 会では、チーズプレートからサラダ辺りで抜栓しましたが、その強い渋みやフルーティさのおかげか、ウォッシュなど癖のある物にも合いました。中でも、ブルーチーズとの相性はバッチリで、青カビの部分にワインの渋味が嵌って旨みを感じさせますし、リモンチェッロで洗ってあることでの仄かなフルーティさや甘味に、ワインのフルーティな香りや果実味が馴染みました。 また、フラムクーヘンの生地の香ばしさに対しても中々。加えて、乗っているチーズとキッシュ的なソースの塩気やコクに対しても悪くありませんでした。 あと、少し残しておいてメインのカボチャの肉詰めにも合わせてみましたが、挽き肉の脂やコク、カボチャの甘み、それをまとめるチーズのミルキーさ、どれに対してもワインのフルーティさを伴う渋味が馴染んでくれました。 そのフルーティな香りの印象とは違った渋みのインパクトの強さが面白いワインでした。質感のクリアーさや色合い、香りと決して赤ワインではないのですが、その渋みは半端な赤ワインよりずっと存在感ありました。 その分、癖のあるチーズや肉カボチャの甘みとよく合ったのかなと。豚肉や焼き鳥など、白合せるか赤合せるか、と言う料理・食材に対して面白い選択肢なのではないかと思います。 [NV] "シ・ローズ" ヴァン・ド・フランス (クリスチャン・ビネール)Si Rose VDF (Christian Binner) 楽天内では、投稿時現在こちらのお店が3326円で最安値のようです。今回は岡山のお店で購入しており、上部の写真は購入店で後日撮らせて頂きました。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年11月15日 09時55分19秒
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