テーマ:ワイン大好き!(30782)
カテゴリ:アメリカワイン
今回で5月のワイン会のワインもついに最後。トリは熟成したアメリカワインです。 カベルネ・ソーヴィニヨン・オールドヴァインズ2004。生産者ウッドワード・キャニオンはアメリカ・ワシントン州のワラ・ワラヴァレーに1981年設立のワイナリーです。現在では他にコロンビア・ヴァレーにも畑を有しており、カベルネ・ソーヴィニヨンを中心にシャルドネ、メルローと言った品種を栽培しています。 セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン87%、プティ・ヴェルド10%、シラー3%。オールドヴァインズの名前の通り、カベルネの樹齢は40年を超えているようです。価格は8300円程度。 色は驚きの黒さ。ガーネットやレンガもかすかに見えますが、透明度も明確にゼロと言えるレベルです。 香りも驚きで、干しブドウやドライプルーン、レーズンバター、ラムレーズン、更にはラム酒そのものようなハードリカー系の雰囲気さえ感じられる芳醇さが際立つものでした。フルーツとしましては、他にプラムや青ベリー、黒ベリーもありますが、それらもジャムやコンポートと言ったより濃密なものです。その他、チョコやココア、黒土、トースト、レンコンやゴボウの揚げたものの様な香ばしい根菜感、紫の花と言ったものや、定番の茶色いスパイス、それに黒コショウなども感じられました。 味わいは、色合い、香りに似合った果実味の強いもの。メインの要素でガッツリ出ており、酸は乳酸系のものがありますが大人しいという事で果実味の印象の強さを際立たせます。また、渋みは勿論感じられはしますが、結構こなれており果実味に溶け込んでいるような感じです。ボディは紛れもなくフルボディ。ただ、質感の滑らかさやある種の柔らかさと言ったものはあったように思います。 これだけのインパクトのあるワインですので、つまみとはどうかなと思いましたが、ブルーチーズはいい相性でした。厚みのあるボディのおかげでブルーチーズの個性に負けず、その果実味がブルーの塩気や癖と噛み合いますし、香りの華やかさもその相性の良さを盛り立ててくれるといった所でした。 また、やはりこれも特徴のあるものですが、ガレットの熟成カマンベールともやはり良く馴染んでおり、チーズの香りをワインの芳醇さが上手く親しみやすいものにしてくれ、味わいの面ではチーズのクリーミーさがワインをまろやかにしつつ、ワインの果実味がチーズの塩気や旨みといい対比になりました。 ワシントンは冷涼な産地と言うイメージでしたので、この芳醇さやスケール感には驚かされました。やはり、この位の価格帯、それも熟成を経たものになるとまた一つ雰囲気が違ってきますね。個人的には結構好きで、今飲みたいワインとして今回飲んでみて良かったなと。いい経験になりました。 ■ウッドワード キャニオン カベルネ ソーヴィニヨン オールド ヴァインズ [2013]Woodward Canyon Cabernet Sauvignon Old Vines[2013]【出荷:7〜10日後】 楽天内に投稿時現在あるのは、大分新しい2013ヴィンテージです。2004年との比較は興味深いですが、まだまだ若いでしょうね。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年07月07日 00時21分46秒
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