テーマ:ワイン大好き!(30782)
カテゴリ:オーストラリアワイン
6月に行いました和食とリースリングの会のワイン、続いてはニューワールドから、オーストラリアのリースリングの権威の1本です。 スプリングヴェイル・リースリング2018。生産者はグロセットです。南オーストラリア州のクレア・ヴァレーに1981年設立のワイナリーになります。当地では冷涼な気候を活かしリースリングの栽培が盛んですが、グロセットはそのリースリングで世界にその名を知らしめました。また、スクリューキャップの研究・導入にも積極的で、瓶熟成に対する影響の度合いを調べたり、トップレンジの銘柄へのスクリューキャップの使用を行ったりといったことも行っています。 スプリングヴェイルは、標高460mと高地にあり特に冷涼という環境だそう。価格は、3700円程度。 色は薄め。麦わら系です。 香りはライムやレモンと言った酸味の強いフレッシュな柑橘や、ローズマリー、タイム、それに若干のローリエといったハーブのニュアンスがよく出ています。そこに、白い花や白コショウ、マジパン、軽い土っぽさのようなペトロールの様な要素が加わります。また、時間と共にリンゴやグレープフルーツ、スイーティ、それにカリンと言ったようなものも現われフルーティさのバリエーションが増す感じでした。 味わいは優しい果実味がふわりと広がるも、太さと強さのある酸がその背後にどっしり構えるといった感じで、トータルの印象としてはきっちり辛口です。ミネラル感も十分で、目の詰まった質感のミディアムライトなボディと共に存在感を感じさせます。また、後口には微かな苦みもあり味わいを引き締めます。 会では、これも茶わん蒸し辺りから飲み始めました。 茶わん蒸しそのものとは悪く無いくらいですが、鱧との相性が素晴らしかったです。身の仄かな甘みに対しワインの果実感が丁度良く、強い旨みに対しては明るい酸がいいコントラストになりました。 また、鮎との相性もバッチリ。旨み+塩気に対する味わいの面の相性もいいですが、香りの相性が特に良く、焼いた香ばしさ、鮎独特の香りと言ったものにワインのハーブっぽさ等ががっちり噛み合いました。 また、天ぷらに対しても、ズッキーニは勿論アジの方ともよく合い、特に魚との相性の良さを感じさせてくれました。 オーストラリアのリースリングらしい、酸主体のドライな味わいでしたが、その中にキレイな、しかし色々な要素を感じることが出来ました。特に、香りのハーバル(と言うかユーカリ?)な印象は他の産地、特に欧州のそれとは違う感じで興味深かったです。 今回は非常に若いヴィンテージでしたが、バックヴィンテージも少しですが出回っているようで、スクリューキャップの影響も含め、どういう感じなのか気になるワインでした。 【グロセット】 スプリングヴェイル リースリング [2018] 750ml・白 【Grosset】 Springvale Riesling 楽天内にも投稿時時点でいくつか取り扱いがあります。和食とはかなり合わせやすそう。こちらでは3672円。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年07月22日 12時27分10秒
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