ワインヲタ入門生のチラシの裏

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今回からは8月の徳島での日本ワイン会のワインです。先ずはスターターのスパークリングから。
​甲州・エクストラブリュット2017​。生産者は福山わいん工房です。福山駅から徒歩10分～15分くらいのところの商店街内にあります都市型ワイナリーになります。福山市内のブドウや、その他県内外のブドウなどを用いて、基本的にスパークリングのみを作っているというこだわりの生産者です。8月にお邪魔しましたvinoble vineyardの横町さんに醸造指導を仰いでいた事もあり、ヨコマチヴィンヤードと言うブランドで三次のブドウを使った銘柄なども手掛けます。
本ワインの甲州は山梨県産になります。価格は、3520円程度。

色は薄い黄色ですが、スパークリングらしく軽いツヤ感があります。
泡はキメ細やかで優しいものですが、量があります。また、持続力も中々。

香りは、白桃やリンゴ、それにミカンやグレープフルーツ、加えて若干のカボスなどの柑橘と言ったフルーティさがありつつ、白い花や酵母のニュアンスが感じられます。その他、タイムなどの乾燥ハーブや、柿の葉的な緑の葉っぱの雰囲気もあったでしょうか。加えて、軽く白コショウ的なスッキリしたものですが、スパイシーさも感じられたように思います。

味わいはシャープな酸が主体です。アタックからインパクトしっかりで、明るく太さのある印象。そこに、柔らかな果実味がふわりと乗ってきます。ミネラル感も感じられました。ボディはあくまでライトですが、酸の印象もあってか、ハリというか緊張感の様なものもあったように思います。

会ではスターターと言う事でサザエの肝とポモドーロアイス、桃太郎トマトのジュレとウニのバルサミコ酢寿司と合わせてみました。
サザエの肝の濃さやポモドーロアイスの甘みには若干押され気味でしたが、それでも泡と酸味のおかげでスッキリ頂くことは出来ました。また、桃太郎トマトのジュレとはガッチリマリアージュしまして、ジュレの爽やかな酸や優しい甘み、それにトマト的な青い香りとワインの香り、シュッとした味わいがよく馴染みました。
ウニのお寿司とは1品目以上の相性の良さで、ウニの食感、甘みや磯の香りにワインの泡、酸や青い雰囲気がいいですし、バルサミコ酢飯の甘みやコクにも丁度いい感じ。また、添えられていたミョウガのピクルスとは完璧。甘み香り食感、どれをとっても間違いないという印象でした。

酸主体の爽やかな、しかしそれだけではない緻密さも見せてくれるスパークリングで、「暑い日のお昼のワイン会」というシチュエーションにおいて、スターターとしては最適だったといえそうです。
また、味の濃いサザエの肝やポモドーロアイスにこそやや飲まれたところはあったかもしれませんが、食事との相性の幅もかなり広そうで、和食からフレンチまでサッパリしたお料理全般に試してみたい1本でした。秋冬の食材やお料理にもいいでしょうね。
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楽天内では投稿時現在で3520円。シャンパーニュの帰る価格帯ではありますが、それとは違った甲州の泡としての個性、魅力があるのは間違いないかなと。


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