テーマ:ワイン大好き!(30782)
カテゴリ:日本ワイン
今年8月の徳島での日本ワインとフレンチの会のワイン、今回はロゼになります。 マスカット・ベーリーA・ロゼ・サンバリック2018。生産者ドメーヌ・デ・テンゲイジは、2017年に山梨県北杜市明野町に設立されたワイナリーです。オーナー兼醸造家の天花寺弓子さんは元インポーターだそうで、その後ワイン造りを志し山梨大学で学び、ニュージーランドへ留学に行かれたとの事。その時、日本から持って行ったベーリーAのフォクシー香が、やはり向こうではあまり好まれなかったことから、それを覆したいとベーリーAには力を入れておられるようです。 こちらも、ベーリーA100%。2年半、新樽100%での樽熟成を行っているそうです。価格は3000円程度です。 色はまさにロゼと言うべき華やかなピンク色、ピンクのバラの色あいです。 香りは、やはりフォクシー感はあり、甘いブドウのニュアンスを感じはします。また、イチゴやイチゴジャム的な雰囲気もはっきり。そこに、チェリーやラズベリー、クランベリーといった赤いフルーツや、少々の金時人参も感じたでしょうか。その他、土っぽさや酵母的香ばしさ、茶色系や、より東の国寄りのスパイス、それにハーブっぽさと言ったものも。 味わいは、旨みの詰まった印象が強かったです。果実味が軸でしっかりあり、それを乳酸的な穏やかな酸が後ろから支えるといったバランスで、後口にかけては微かな渋味も感じられるといったバランスではありますが、果実味+旨みの存在感が大きかったかなと。ボディはミディアムライトで、開けたては明確に微発泡していました。 会では、これは絶対合わせたいと2種類のハムのところから飲み始めました。 そのハムは、鳩、鮪どちらとも素晴らしい相性でした。鳩の濃く深い旨みに、ワインの旨みやしっかりした果実味ががっちり噛み合いますし、独特の香りに対してフォクシー感がまた馴染みます。マグロは、鳩より優しい、というかトーンの高い旨みと言った所でしたが、それにもいいです。ワインの果実感が、微発泡と居相まって明るく馴染む感じでした。 また、添えられていたカカオのチュイールも合わせますともはや完璧と言った所で、カカオの香ばしさと相まって驚きの華やかさでした。 他のお料理ともよかったですが、やはり味がしっかりしている分肉系とは合わせやすいようで、リードヴォー+イカスミソースやフォアグラの粕漬け+イチジクといったあたりとは、前者は直球で旨みのマリアージュ、後者は甘みとコクに対する、特に香りの相性の良さを感じられました。 旨みの強さが印象的なワインでした。そのおかげか食事との相性がやはり非常によく、クリアーでしなやかな飲み口も相まって早目のペースで飲んでしまいましたが、このワイン、やはりもうちょっと時間経過を見ても良かったかなと。人気銘柄ですが、次のヴィンテージも是非飲んでみたいものです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年10月12日 23時57分25秒
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