テーマ:ワイン大好き!(30782)
カテゴリ:日本ワイン
8月に行いました、徳島での日本ワインとフレンチの会のワイン、続いては赤です。キレイな味わいのお料理に合わせてこちらを。 ドメイヌ・ソガ・サン・シミ・メルロ・ムラサキ第一東農場2017。生産者は小布施ワイナリーです。長野県の小布施町にあるワイナリーで、日本ワインファンのみならずもうすっかりおなじみの生産者さんですね。買いブドウを用いるソガ・ペール・エ・フィスと、自社畑ブドウを用いるドメイヌ・ソガの2つのブランドがあります。 結構色々な品種を手掛けられますが、本ワインに使用されているメルローの様に畑の違いでワインにしているものもあります。 色は紫感もある黒系。ほんのりガーネットもありますが、結構しっかりした色合いで透明度も無し。 香りは黒ベリーやチェリーといったものに、イチゴやラズベリー等の赤ベリーのコンポートないしドライフルーツなどのフルーティさもありつつ、カカオ、チョコ、若干の腐葉土や枯れ葉、キノコ的なニュアンスなどがよく出ています。加えて、丁子やシナモンなどの茶色いスパイスや、微かな鉛筆の芯のような雰囲気、赤い花などがあったでしょうか。 味わいはキッチリ辛口でバランスの良いものとなっています。繊細な果実味と、それに調和する乳酸系の穏やかな酸、そして、程々ながら後口にかけて印象を締める渋みがあり、トータルとして穏やかで均整が取れた、それでいて存在感を感じるものです。ボディはミディアム。目の詰まった印象でしなやかさやハリを感じますが、まだ固いとも言えるかもしれません。 会ではアワビの辺りから飲み始めました。 ロゼではちょっと負け気味だったアワビですが、このワインはバッチリ。アワビそのものの味わいにも悪く無いですが、肝ソースやブータンノワールとの嵌りっぷりは見事でした。その独特のコクや濃厚さに、ワイン飲めの詰まった印象や果実感がいいですし、香りの面でも、肝の香りにワインの黒いニュアンスが馴染みます。 その他、フォアグラのコクやイチジクの甘みにもいけますし、カイノミローストの脂の旨み、赤身の旨み、それに目の詰まった肉質の食感にワインの香り、果実味や渋み、ボディの質感が、これはもう間違いない、と言う印象でした。 また、面白かったのがハタ。皮目の香ばしさと香りの面で合いつつ、魚の味わいを壊さないワインの味わいのバランスが丁度いい感じに。そこに、ブイヤベースが加わりますと、その奥深さ、コクに対しワインの味わいが非常にしっくりいく感じでした。 ラトリエあべさんでのワイン会が決まった時点で、赤ワインはソガさんのワインで行こうと考えておりましたが、このメルローは期待以上の相性の良さでした。赤みのお肉に合うのは勿論、ブイヤベースに行けるというのは驚きでしたね。 ただ、ワイン自体は完成度は高く今の段階でも勿論美味しいものの、もう5年10年置きますと、より華やかな雰囲気も出てくるのかな、と言う印象でもあります。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年10月15日 00時05分44秒
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