テーマ:ワイン大好き!(30782)
カテゴリ:泡モノ!
8月に行いました、徳島での日本ワインとフレンチの会のワインもこれで最後。デザートに合わせてもう1種類泡ものです。 レコルト・ブラン・ペティアン2017。生産者はヒトミワイナリーです。滋賀県東近江の地で、1991年に創業したワイナリーで、開業後多くの方に飲んでもらった結果濾過をしない濁りスタイルのワインに辿り着き、2006年には全てのワインをにごりワインにしています。と言う事で、今回のスパークリングも濁りのあるものとなっています。 セパージュは、リースリング・リオンとシャルドネが半々。ヒトミワイナリーさんでは契約農家さんのブドウなども使用していますが、このワインのものはすべて自社園のものだそう。価格は2640円程度。 色は淡い黄色位ですが、当然濁りがあります。そこにはオリたっぷり。 泡は穏やかなもので、微発泡位ですが、その分キメの細やかさはあります。 香りは黄色い花や白い花、酵母っぽさ、それにグリーンハーブやその乾燥させたものといったもの、若干の白コショウや山椒といったスパイスなどのニュアンスが感じられました。また、開けたてには若干の還元的な雰囲気も。そこに、レモンやグレープフルーツと言った柑橘、洋ナシ、青リンゴ、メロン的なフルーツや、若干のトマトっぽさの様な要素が加わります。 味わいはしっかり辛口です。しっとり乳酸系ながらも酸がメインの要素として前に出ており、後口にかけては若干の渋味のような気配も。また、旨みも感じられます。一方、果実味は繊細なもので、前述の各要素の背後にふわっと広がるといった印象でした。ボディはライトですが、濁りスタイルのおかげか、丸さや柔らかさ、それなりの膨らみのようなものは感じられました。 会では、最後のデザート3種に合わせて飲みました。 桃のグラタンとは、モモの甘み、スープのカスタード感に、ワインの辛口な味わいと酸、それに発泡感がまずまず馴染むといった所。 チョコレートコーティングされたピオーネとは、チョコレートの風味や苦味に対し、ワインの酸や香りの中のフルーティさが悪く無い、と言うくらいでしたが、ヨモギソースも加えますと、ヨモギの青い香りにワインのハーブっぽさやフルーツ感、それに軽い還元的な雰囲気などがバシッと噛み合って華やかさが際立ちました。 ただ、最も良かったのはウイキョウのシャーベット。シャーベット自体の風味とワインの柑橘っぽさやハーブ感、それにシャーベットにしてあることでのシャリットした食感とワインの発泡感が嵌りますし、リカールのソースが持つ独特の風味、特にアニスっぽさ等がワインのハーブやスパイスのニュアンスと見事にマリアージュ。 ワイン自体も、フルーティさの中に濁りスタイルによる複雑さがあり、味わいはきっちり辛口で、夏場に冷やして飲むのに非常に楽しいワインでしたし、それだけでなく冬場の鍋物などにも面白そうです。 ただ、ウイキョウのシャーベットとの相性は見事でした。今回色々なマリアージュを体験することが出来ましたが、この組み合わせはその最後にふさわしい、爽やかかつ華やかに食事を締めてくれるものとなりました。 ペティアン レコルト・ブラン (白・微発泡) 2017 ヒトミワイナリー RECOLTE BLANC Hitomi Winery 楽天内では投稿時現在で2640円。幾つかのお店で取り扱いがあります。ハーブっぽいもの、例えば東南アジア系のお料理などにも合わせてみたいところ。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年10月17日 23時19分46秒
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