テーマ:ワイン大好き!(30782)
カテゴリ:ドイツワイン
ドイツワインイベントでのワイン、今回はモーゼルのリースリングです。 フォム・ローテン・シーファー・リースリング2015。生産者パオリンスホーフはモーゼルにあるケステンと言う村の家族経営のワイナリー。所有する畑の面積は10ヘクタール程度ですが、カマーなど当地を代表する銘醸地にも畑を有します。栽培品種はリースリング96%、ピノ・ブラン4%と、昨今は赤ワインの栽培面積も増えているドイツにおいて、白ワインオンリーを貫いています。 こちらのワインのブドウは、鉄分を含む粘板岩質の土壌のものだそう。価格は4000円程度です。 色は黄金とまではいきませんがしっかり黄色です。 香りは華やか。ハチミツやカスタード、軽い焦がしバターと言った甘いニュアンスがでており、そこにグレープフルーツやミカン、スイーティ、ライム、レモンピールなどの柑橘や、メロン、完熟リンゴ、さらにはリンゴ飴的なフルーティさが加わります。その他、黄色い花や若干の濡れた石的なミネラルの気配もありました。 味わいは、甘み、とまではいかないくらいの印象で、果実味のアタックがしっかり、といった所。勿論酸味もきっちりで、そこまで明るくカーンとしたものではありませんが、それでも果実味に負けないものがじわりと出て来て、後口にかけて存在感を増します。また、その後口には微かな苦みも。ボディはミディアムライト程度で、柔らかな質感ではあるものの、やはりミネラル感、軽いエキス分によるハリといったものは感じられます。 見事な完成度ですしそのまま飲んでもいいでしょうし、勿論食事にも合わせてみたくなります。 この華やかな香りと甘さと酸のバランスの取れた味わいなら、それこそおせち料理に合わせても面白そうです。田作りには流石に難しいかもしれませんが、お肉系の料理は勿論、魚の西京焼きやブリの照り焼き、煮豆、更には昆布巻きなどもいいつまみになるのではないかなと。 パオリンスホーフのワインはどこででも見かけるというものではありませんが、非常にバランスのいい、優等生なドイツワインといった感じで、個人的にも気に入っています。 こういったワインが飲める・買える環境が岡山にあるというのは嬉しい限りです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年10月19日 01時37分02秒
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